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 韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.の2008年7月~9月期決算は,増収ながら減益となった。売上高は前年同期比15%増の19兆2562億ウォン,営業利益は同50%減の1兆234億ウォン,純利益は同44%減の1兆2186億ウォンである。メモリや液晶パネルの価格下落が響いた。

 半導体部門の売上高は前年同期比5%減の4兆7800億ウォン,営業利益は同74%減の2400億ウォンだった。このうちシステムLSIの売り上げはデジタル家電向けが好調で同38%増の1兆200億ウォンとなった。一方,メモリは同15%減の3兆300億ウォン。DRAM,NANDフラッシュ・メモリともに需要が低迷し,平均販売単価が下落したという。部門内の営業利益の内訳は明らかにしていないが「メモリ事業は他社が赤字を出す中で,当社は黒字を確保した」とした。今後は56nmプロセスでのDRAM量産や42nmプロセスでのNANDフラッシュ・メモリ量産などで製造コストを下げていく考え。DRAMはDDR3型など,NANDはSSDや携帯電話機向けの高密度品など,高価格帯の品種を伸ばしていくとする。

 液晶パネル部門の売上高は前年同期比20%増の4兆8100億ウォン,営業利益は同44%減の3800億ウォンとなった。大型液晶パネルの出荷枚数は前年同期比14%増の2460万枚だった。ただし,パソコン向けで顧客メーカーの在庫調整があったため,前期の2540万枚からは減少している。10月~12月期も需要の伸びは期待できないとSamsung社はみており,パソコン向けではLED照明をバックライトに使った品種や消費電力を低減した品種,テレビ向けでは240Hz駆動品など,高付加価値品で収益を確保する方針を掲げた。

携帯電話機の出荷は過去最多

 通信部門の売上高は前年同期比26%増の6兆8500億ウォン,営業利益は同15%減の5000億ウォン。携帯電話機の出荷台数は前年同期比22%増の5180万台だった。四半期の出荷台数が5000万台を超えたのは初めてという。平均販売単価は前期の143米ドルから135米ドルへ低下した。Samsung社は通期に2億台の出荷を目標に据える。世界市場規模と自社出荷が同社の推定通りになれば,2008年のシェアは前年の14.3%に対して16%を超える見込み。

 家電部門の売上高は前年同期比29%増の2兆6700億ウォン,営業損失は前年同期の1200億ウォンから縮小して1000億ウォンとなった。薄型テレビの出荷台数は前期比12%増となり,世界市場平均の成長率8%を上回った。パソコン用モニタも20型以上の市場シェアで首位を維持した。白物家電も冷蔵庫の高級機の売り上げが伸びて前年同期比41%の増収となった。