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 米DuPont社は、米国時間の2008年10月23日、従来の「R-134a」に対して極めて低い地球温暖化係数を実現する自動車エアコン用の新型冷媒を開発、商品化に大きく近づいたことを発表した。次世代冷媒の候補である「HFO-1234yf」は、DuPont社とHoneywell社との共同開発契約に基づいて開発している製品。「R-134a」はハイドロフルオロカーボン(HFC)だったのに対し、「HFO-1234yf」はハイドロフルオロオレフィン(HFO)。両社はこれまで自動車メーカー、関連サプライヤーと連携し、安全、環境および性能面にわたって広範な試験を進めてきた。

 HFO-1234yfはエネルギ効率も高い。新車に使用することで、年間22億L(5億9000万ガロン)の排ガスを削減できるとされている。これは、およそ1500万台の車を道路上からなくすことに相当する。

 気候条件の異なる様々な地域でも良く機能することから、世界共通の単一冷媒として活用できる点で、競合する製品よりも優れている。二酸化炭素を冷媒としたシステムと比べた場合、消費者やサービス技術者に対しても多くのメリットがある。現行の自動車用エアコン技術との互換性が高いことから、低いコストでHFCから移行できる。

 具体的な計画については、商業面での合意に至るまでの間発表をひかえるが、DuPont社は、自動車メーカーが、EU指令による現行の冷媒の段階的廃止の開始とともに課せられる2011年のEU規制に対応することができるよう、HFO-1234yfの生産計画を作成中である。