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図1 エプソンイメージングデバイスが開発し液晶パネルの高視野角技術「Photo Fine Vistarich Neo」を用いた3.5型の試作品
図1 エプソンイメージングデバイスが開発し液晶パネルの高視野角技術「Photo Fine Vistarich Neo」を用いた3.5型の試作品
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図2 液晶パネルと静電容量式のタッチ・パネル,筐体カバーを,樹脂を用いて一体化した3.5型の液晶パネル・モジュールの試作品
図2 液晶パネルと静電容量式のタッチ・パネル,筐体カバーを,樹脂を用いて一体化した3.5型の液晶パネル・モジュールの試作品
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 エプソンイメージングデバイスは,同社の携帯機器向け液晶パネルの高視野角技術「Photo Fine Vistarich」を改良して,コントラスト比を従来比で70%高め,画素の透過率を従来比で50%向上させた「Photo Fine Vistarich Neo」を開発し,3.5型の試作品を披露した(図1, 発表資料1 )。2009年2月にサンプル出荷を開始する予定。

 3.5型の試作品は,画素数が320×480(ハーフVGA)。駆動素子はアモルファスTFTを用いた。コントラスト比は,正面で1000対1,±30度で650対1,±80度で100対1。視野角は上下左右±80度(コントラスト比100対1以上)。表面輝度は460cd/m2で,表示色は約1677万色。

 Photo Fine Vistarichは「IPS(in-plane switching)」と同様に,セル内の液晶分子に対して水平方向に電界を加えて液晶分子を駆動し,階調表現する技術「FFS(Fringe Field Switching)」を改良したもの。エプソンイメージングデバイスは今回,画素の透過率を高めるため画素電極(ITO)の面積をできる限り拡大できるように設計したという。加えてコントラスト比を高めるために,カラー・フィルタや偏光板などを最適化して電源オフ(黒表示)時の光漏れを抑えたとする。

タッチ・パネル一体モデルも披露

 エプソンイメージングデバイスは,Photo Fine Vistarich Neoを搭載した液晶パネルと,静電容量式のタッチ・パネル,筐体カバーを,樹脂を用いて一体化した3.5型の液晶パネル・モジュールの試作品も合わせて開発した(図2, 発表資料2 )。一体化することで,液晶パネルの視認性の向上や薄型化を実現できるとする。従来,液晶パネルとタッチ・パネル,筐体カバーの間には空気層が存在していたため,表面輝度やコントラスト比が低下するという問題があった。同社は,この技術を用いた液晶パネル・モジュールを,2007年10月に開催された「FPD International 2007」で出展済みである( Tech-On!の関連記事 )。既に量産技術が確立しており,2009年4月に量産を開始する予定という。

 液晶パネル・モジュールの試作品は,画素数が320×480で,駆動素子はアモルファスTFTを用いる。コントラスト比は正面で1000対1,表面輝度は400cd/m2となり,タッチ・パネルや筐体カバーを搭載することによる表示性能の低下を抑えている。

 エプソンイメージングデバイスは,これらの開発品を2008年10月29~31日にパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2008」のセイコーエプソンのブースで展示する予定。

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