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 可視光媒体を使った通信を推進する「可視光通信コンソーシアム(VLCC:Visible Light Communications Consortium)」は,赤外線データ協会(Infrared Data Association:IrDA)および光無線通信システム推進協議会(ICSA)と共同で,「可視光通信」の標準化に向けた活動を開始すると発表した(発表資料)。可視光通信は,発光ダイオード(LED)などの光源を点滅させることで,データを送受信する技術。今回の活動開始によって,LED照明などを利用した双方向通信などが可能になるという。

 具体的には,LED照明に使われる照明光LEDに可視光通信機能を追加し,双方向通信を可能にする。受信側の機器には,携帯電話機などを考えているという。携帯電話機には既に赤外線通信(IrDA)機能が組み込まれているが,IrDAと共同で活動することによって,可視光通信をIrDA機能に組み込むことが可能になるとする。照明光LEDと携帯電話機という発信側と受信側が揃うことによって,地下街やビル,病院,電車の中といったGPS機能が使えない場所で,GPS機能や緊急通報を使うことができるようになるとVLCCは説明する。また,この双方向通信を使って位置情報を伝達することによって,ロボットを制御することなども考えているという。

 VLCCは2008年9月,相互の技術開発および研究を推進するため,IrDAと共同開発協定を締結した(Tec-On!の関連記事1)。また,ICSAとも協調関係を築いている。この3団体の共同活動の目的は,(1)光無線環境に関する整合性の確立,(2)光技術に関する日本の発信力の強化,(3)可視光通信の利用拡大と早期実用化という。