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図◎剛性などを高めた「H32VIII型」。
図◎剛性などを高めた「H32VIII型」。
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 シチズンマシナリー(本社長野県・御代田町)は,小型のCNC自動旋盤「シンコム」の新製品として,「H32VIII型」を開発した(図)。従来機種と同じ「くし刃+タレット」の構成を継承しながら基本設計を変更し,剛性の向上や高速化,搭載工具本数の増加を図っている。2008年10月30日~11月4日開催の「第24回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2008)」(東京ビッグサイト)に出展後,2009年2月に受注活動を開始する予定だ。価格は2919万円(税込み)。

 剛性の高いローラガイドを主要なスライド軸に採用した。加えて,スライド軸のブロックやガイドのスパンを拡張することで,高剛性化を図った。正面主軸モータの出力を向上。正面/背面の主軸では,実用回転域でのトルクを高めることで大径穴開けやタップ加工をしやすくした。各回転工具の出力を高めたほか,正面/背面/工具主軸には油冷却装置も標準で装備する。タレットでは,実際に加工を行う回転工具装置のみを駆動させる「シングルドライブ」を実現した。

 くし刃回転工具にB軸(Y軸に対する傾斜軸)ユニットを設定した。これにより,複数の角度を持つ穴加工にも対応する。NCプログラムについては,B軸の角度に応じた座標系の設定が可能だ。長手方向の指令をするだけで,斜め穴を加工できる。

 くし刃刃物台にはクイル式の回転工具を5本搭載し,端面穴開けや3本穴開けスピンドルをそろえる。上記のB軸ユニットと組み合わせれば,ホブやスレッドワーリングなどのスピンドルも取り付けられる。タレットでは,シングルドライブ対応のツーリングを用意しており,ダブルクロススピンドルやダブル端面スピンドルなどのレイアウトが可能だ。さらに,背面刃物台にY軸を搭載するため3カ所にツールホルダーを取り付け可能で,最大9本の工具を取り付けられる。

Z軸(長手方向)の早送り速度を45m/分に高速化した。時定数にも配慮しており,短い移動距離でも高速での動作が可能だ。タレットの割り出し動作を任意の位置で指令できるようにして,工具交換時間を短縮した。さらに,NC装置による高速演算処理,多軸自由制御などにより,非切削時間も従来機種比で30%縮めている。

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