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 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは,自動車のパワートレイン制御向けコントローラとして,Power Architectureを採用した32ビットMCUの「MPC5674F」を発表した(発表資料)。

 MPC5674Fは90nmプロセスで製造され,264MHzで動作,600DMIPSの処理性能を持つ。これは従来のエンジン向けコントローラの約10倍という。コモンレール・ディーゼル・インジェクション・システム,ガソリン直噴エンジン,予混合圧縮着火(HCCI)システム,およびハイブリッド車(HEV)などをターゲットとしている。

 エンジンの燃焼効率を最大化するためには,点火タイミングと燃料噴射を正確に制御する必要がある。特にノッキングを避けるために,シリンダ内圧検知,振動センサ、スパーク・プラグのイオン化電流など,さまざまな方法でノッキングを検知する必要があるが,これらはどれも大量のデジタル・フィルタリング処理と計算が必要となる。MPC5674Fはこの目的のために,CPU以外に64チャネルのデュアル拡張タイマ・プロセッシング・ユニット(eTPU)と30Kバイトの専用RAM,256KバイトのデータRAM,4チャネルのADCと4MバイトのオンチップFlashを搭載している。様々なノッキング検知方式で求められるフィルタリング処理と計算に対応できるうえ,バーチャル・センス機能が搭載可能なためにノッキング検知のASICが不要となり,システムコストが抑えられる。

 MPC5674Fは既にサンプル出荷を開始している。