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取締役 専務執行役員の三浦善司氏
取締役 専務執行役員の三浦善司氏
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 リコーは,2008年度4~9月期の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比2.1%減の1兆659億2700万円,営業利益は同23.0%減の650億7600万円,純利益は同35.4%減の343億4500万円だった。ユーロ安など為替の影響を受けたこともあり,減収減益。ただし,為替変動の影響を除くと前年同期比で1.0%の増収になる計算という。

 売上高をプリンターや複合機などのハードウエアと消耗品などの非ハードウエアに分けると,2008年4~9月期のハードウエアの日本での伸び率は対前年同期比12%減,海外は同15%減,非ハードウエアの日本での伸びは同1%減,海外は同8%増だった。非ハードウエアはこれまで日本でも伸びを維持してきたが,4~9月期はマイナス成長となった。

 製品別に見ると,プリンター複合機(MFP)などを扱う主力の「画像&ソリューション分野」の売上高は対前年同期比0.5%減の9197億円。海外での売り上げは伸びたものの,日本での売上高が前年同期比で3.5%減少したという。複写機や複合機はカラー機が堅調に伸びたが,モノクロMFPなどが特に日本で不調だった。MFPに占めるカラー機の割合は,前年同期の48%から53%に増加した。「産業分野」の売上高は景気後退の影響を受け,対前年同期比12.4%減の678億円,カメラなどを含む「その他分野」の売上高は同9.2%減の783億円だった。

 地域別に見ると,日本の売上高は対前年同期比4.3%減の7365億円で,営業利益も前年同期から減少している。米州は前年同期比で増収となったものの,営業利益は赤字だった。欧州は売上高が同0.9%減の2883億円でわずかに減収となったものの,営業利益は同27.2%増の201億円とした。

通期予想を下方修正,売上高は380億円引き下げ

 リコーは,2008年度通期の業績予想を前回発表から下方修正した。売上高を1100億円引き下げ2兆1500億円に,営業利益を300億円引き下げ1500億円に,純利益を210億円引き下げ870億円に変更する。

 この変更の要因について,同社の取締役 専務執行役員の三浦善司氏は「2008年度上期の業績の低迷と景気の後退,ユーロ安などの為替の影響」の3つを挙げた。これまで好調だった欧州での事業で,ユーロ安の影響を強く受けたという。また,2007年度第3四半期からかげりが見えていた米国や日本の事業だけでなく,2008年度第2四半期の後半以降,欧州やアジア,中国などでかげりが見え始めたことも,通期の業績予想の下ぶれ要因の一つとした。