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14.1型モノクロ・パネル。画素数は1030×606。
14.1型モノクロ・パネル。画素数は1030×606。
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14.1型のカラー・パネル。画素数は1030×606で、8色表示が可能だ。
14.1型のカラー・パネル。画素数は1030×606で、8色表示が可能だ。
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 シャープは,電源の供給を止めても表示を維持できるメモリー性を備えた液晶パネルを開発し,2008年10月29日~31日の日程で開催中の「FPD International 2008」で展示した。パネル寸法は14.1型や6.1型,2.4型,1.7型などである。14.1型と6.1型についてはモノクロ表示パネルと8色のカラー表示パネル,2.4型と1.7型についてはモノクロ表示パネルとエリア・カラー表示パネルを見せた。

 使用した液晶材料は,コレステリック液晶のようだが,同社の説明員は明言を避けた。さらに,液晶セルの構造や,表示を書き込む際の印加電圧や消費電力も明らかにしなかった。ただし,書き込み時の消費電力は「比較的大きい」(同社の説明員)とした。

 用途としては,電子棚札や,レストランのメニュー,公衆表示板などを挙げた。つまり,電子ペーパーの対抗技術という位置づけになる。電子棚札については,大阪のあるスーパーマーケットで試験運用を開始したという。表示の書き換えを実行する制御回路と無線LAN機能を載せた基板に,2.4型もしくは1.7型のメモリー性モノクロ液晶パネルを搭載し,商品の価格を表示するという試験運用だ。「夕方のタイム・サービス時に,商品の価格を一斉に付け替えるといったことが簡単に実現可能になる」(同社の説明員)という。

 動作温度範囲は,-25~+55℃である。このため,現時点では屋内での使用に限定される。「+55℃以上になると表示が崩れ,-25℃以下になると表示の書き換えが困難になる」(同社の説明員)。価格については,「液晶材料に一般的には使われていないものを使っているため,若干高めだ。しかし,製造には古い世代のラインをほぼそのまま再利用できる。従って,量産規模が大きくなれば,一般的な液晶パネルと同等程度になるだろう」(同社の説明員)という。

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