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 カナダResearch In Motion Ltd.(RIM社)は,米カリフォルニア州サンタクララ市で開催したアプリケーション開発者向けイベント「BlackBerry Developer Conference」(Tech-On!関連記事)において,携帯端末市場への取り組みについて明らかにした。同社 President and Co-Chief Executive OfficerのMike Lazaridis氏は基調講演において,RIM社の電子メールなどのビジネス向け携帯端末における,セキュリティ技術の強さなどを参加した開発者に強調した。「大手企業や政府の要求に応じて,我々は最先端の無線技術環境を開発してきた」(同氏)。

 Lazaridis氏によれば,RIM社は今後,企業向け市場を越えて,消費者向け市場への取り組みを強化するという。「携帯電話事業者は,消費者が手軽に購入できる価格で無線データのサービスを幅広く提供し始めている。これは我々のような,携帯端末業界の全ての企業にとって,大きな市場チャンスである」(同氏)。同社は,消費者市場層を幅広くカバーできる携帯端末製品郡を既に販売している。

 RIM社のBlackBerry端末は,現在において米スマートフォン市場の50%を確保しており,全世界の150カ国に約2000万人のユーザーが存在すると主張する。BlackBerry端末を扱う携帯電話事業者数は,約400社に上るという。Lazaridis氏は,こうした市場に,BlackBerryは単一のプラットフォームで対応しているので,「アプリケーション開発者にとってメリットが大きい」と強調した。

Webアプリケーションも強調

 これまでBlackBerry上で動作するアプリケーション・ソフトウエアは,Javaが主に利用されてきた。今回のBlackBerry Developer ConferenceにおいてRIM社は,今後はWebアプリケーションにも積極的に挑戦していくと宣言した。「携帯端末のソフトウエア開発を巡る状況が,大きく変わってきている。今後,我々にとってWeb技術は,Javaと同程度の重要さがある」(同社,BlackBerry Platform,Senior Vice PresidentのAlan Brenner氏)。

 BlackBerry上のWebアプリケーションの性能を改善するため,RIM社は「BlackBerry Web Signals」と呼ぶ技術を発表した(発表資料)。BlackBerry Web Signalsは,Webのコンテンツ・サービスからBlackBerryにサービスに提供する場合に,サービスのコンテンツに変更があるとすぐに,ユーザーにその変更を報告させる技術である。例えば,Web経由の天気情報サービスであれば,天気予報に変更があればすぐに伝える,といったものである。画面に表示した天気情報サービスのアイコンを,晴れから雨に変える,といったことも可能という。BlackBerry Web Signalsは,端末に新情報をアップデートするAPI(application programming interface)を用いて開発した。

 RIM社は,こうしたWebアプリケーションのため,「BlackBerry OS 4.6」に搭載したブラウザーがAJAX(asynchronous JavaScript+XML)に対応していることを強調した。さらに,携帯端末がオフラインの状態でもWebアプリケーションを動作させるために,今後同社は「SQLite」のデータベース・エンジンと米Google Inc.が開発した「Gears」の技術に対応する方針も明らかにした。