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 新日本無線は,出力電圧が0.8~1.4Vと低いシリーズ・レギュレータIC「NJM2847」を発売した。同社が出力電圧1.4V以下のレギュレータICを市場投入するのは今回が初めてとなる。同社従来品の中で,出力電圧が最も低かったのは1.5V出力品だった。「マイコンやDSPなどの電源電圧が低下しているため,1.4V以下のレギュレータICに対する要求が高まっていた」(同社)。携帯電話機やデジタル・スチル・カメラ,デジタル・ビデオ・カメラなどに向ける。

 バイポーラ技術で製造したレギュレータICである。このため入力電圧は2.3~9Vと高い。「仮に,入力が2.3Vで,出力を1.2Vとしたとき,入出力間のドロップアウト電圧は1.1Vと大きくなってしまう。このため低飽和(LDO:low dropout)という名称を付けなかった」(同社)。出力電流は最大150mA。出力電圧の誤差は,最小出力電圧が0.8Vと低いにもかかわらず,±1.0%を保証する。リップル電圧除去比は標準85dB,出力電圧雑音は標準20μVrms,負荷変動特性(ロード・レギュレーション)は0.002%である。
 出力コンデンサには,2.2μFの積層セラミック・コンデンサが使える。サーマル・シャットダウンや過電流保護などの機能を搭載した。パッケージは,外形寸法が2.0mm×2.1mm×0.95mmのSC88A。サンプル価格は50円。

 今後新日本無線は,出力電流を高めた品種や,CMOS製造技術を適用することで入出力間のドロップアウト電圧を低くした品種を製品化する予定である。例えば,出力電流を500mAに高めた品種の製品化を二つ予定している。一つは,2電源タイプである。バンドギャップ基準電圧源とパワー・トランジスタの電源を別系統で供給することで,入出力間のドロップアウト電圧を低減し,電力損失を抑えた品種だ。もう一つは,今回の製品と同様に単電源のタイプである。ただし,入出力間のドロップアウト電圧は大きいので電力損失が大きくなってしまうため,放熱性能を高めたパッケージを適用する予定である。