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Entel PCS社のChristopher Collins Del Fierro氏
Entel PCS社のChristopher Collins Del Fierro氏
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 米アトランタ市で開催された携帯電話技術「LTE(long term evolution)」の関連イベント「LTE USA」(Tech-On!関連記事その1その2)の2日目の公演で,携帯電話事業者のチリEntel PCS Telecommunicationes S.A.のJefe de Estudios y Evolucion Tecnologicaを務めるChristopher Collins Del Fierro氏は,南米の次世代無線通信サービスの現状を紹介した。参加者の興味を引いたのは,南米のいくつかの国々の周波数割り当て政策によってはLTEが導入されない可能性があるとの同氏の指摘だった。

 Collins Del Fierro氏によると,例えば,チリの政府は2009年末までに無線ブロードバンド・サービス向けに2600MHz周波数帯を割り当てることを目指しているという。この周波数割り当てについては,オークションによる方法ではなく,政府が通信企業に対して周波数の利用権利を無料で提供する計画になっている。ただし,その条件として,通信企業は周波数の利用権利を受けた後,6カ月間以内に全国向けのネットワークを導入する必要がある。一方,LTE技術は最終仕様がまだ定まっていないので,「もし来年(2009年)にこの周波数が割り当てられたら,LTE技術の導入は間に合わない。つまり,チリではWiMAXに大きなチャンスがある」(同氏)。少なくとも,「ペルーやブラジルでも似た状況」と同氏は言う。

 WiMAX以外の技術の選択肢を守るため,「周波数の割り当てを2011年まで延期させようとする交渉がチリ政府との間で進んでいる」(Collins Del Fierro氏)という。しかし,「彼ら(チリ政府)は無線ブロードバンド・サービスを早めに実現する希望が強いので,この交渉は難航している」(同氏)。