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 スズキは,2008年度中間決算(2008年4月~9月)を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は前年同期比0.5%減の1兆7198億5400万円と前年並みを維持したものの,営業利益は同22.9%減の606億9000万円と落ち込んだ。原材料費の高騰と円高がそれぞれ営業利益に対して200億円を超える悪影響を及ぼしたという。

代表取締役会長の鈴木修氏
代表取締役会長の鈴木修氏 (画像のクリックで拡大)

 自動車(四輪車)の販売台数は国内,海外ともに前年実績を上回り,全体で前年同期比3.1%増の118万4000台となった。国内向けには小型車「スイフト」や軽自動車「パレット」の販売が好調に推移したという。

 ただし下期に関しては需要を見直した。「米国に端を発したこの不況は地球を一周する」(代表取締役会長の鈴木修氏)とみて,前年同期実績に対して4万5000台の減産を予定している。これに伴って同社は派遣社員を約600人削減するとした。通期の業績予想も下方修正する。連結売上高は前回予想から3000億円引き下げて3兆2000億円(前年度比8.6%減),営業利益は400億円引き下げて1000億円(同33.1%減)とした。スズキが連結業績予想を下方修正するのは同社史上で初めて。予想通りになれば10期ぶりの減収減益になる。

鈴木会長「今こそ経営にメスを」

 鈴木会長は経営環境の悪化に対して「『みんなで渡れば怖くない』ではダメ。『市況が悪くてもウチだけは』という気持ちで乗り切りたい」とした。同社は過去数年にわたって好調に業績を伸ばしてきたが「反省もないままトントン拍子にやってきた。今は経営を見直すチャンス」(鈴木会長)という。

 経営見直しの具体的なポイントを同氏は「例えばエンジンを(排気量)100cc刻みで開発してきたが今後もそれが必要かどうか。また,「Kizashi」のような大排気量の車が当社に必要かどうか。他社に比べて四輪車の開発が遅れているのも事実。不要なものは除き,開発人員を必要なところへ配分していきたい」と語った。

《訂正》
記事掲載当初,通期の業績予想について,売上高の修正幅を「5000億円引き下げて」としていましたが正しくは「3000億円引き下げて」です。お詫びして訂正いたします。記事本文は既に訂正済みです。