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 米iSuppli Corp.は,個人消費の低迷などを受け,NANDフラッシュ・メモリの売上高が,2008年に続いて2009年も減少するとの予測を発表した(発表資料)。2008年のNANDフラッシュ・メモリの売上高は対前年比14%減の120億米ドル程度となる見通し。2009年は同15%減少する見込みという。同社が以前に発表した予測では,2008年の世界売上高は前年比3%減,2009年は同12%増としていたが,今回,下方修正したことになる。

 iSuppli社によれば,NANDフラッシュ・メモリの1年間当たりの世界売上高が,前年に比べて減少するのは初めて。売上高が減少した背景には,NANDフラッシュ・メモリを牽引する用途に問題があるという。NANDフラッシュ・メモリの需要の約80%は,携帯型メディア・プレーヤーやメモリ・カード,USBメモリなどが占めている。しかし,これらの製品は小売店で販売されており,特に市場が低迷している際にはかなりの価格下落圧力を受ける。「現在のメモリ・カードやUSBメモリは十分な容量を備えているため,消費者は既に持っている製品を買い換える必要がなく,製品の価格下落に関して以前ほど敏感でもない」とiSuppli社は説明する。こういった課題と顧客であるOEMメーカーの過剰在庫によって,NANDフラッシュ・メモリ・メーカーは,売上高を増やす方策として価格を下げるしか選択肢がなくなっているとする。

 2008年のNANDフラッシュ・メモリの1Gバイト換算による出荷数量は,対前年比で126%増加する見通し。2009年の増加率は前年比で71%まで鈍化するとみる。2007年の出荷数量の前年比増加率は179%と大きく,これが供給過剰につながったとiSuppli社は分析する。2008年の1Gバイト当たりの平均販売価格は前年比で62%下落する見通し。2009年は同50%下落すると予測する。また,NANDフラッシュ・メモリ・メーカーの設備投資は,2009年に38%減少すると見込む。