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図1◎「オーリス」
図1◎「オーリス」
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 トヨタ自動車は、英国で低燃費エンジンとアイドリング・ストップ・システム「Stop&Start」を搭載した「オーリス」を発売した。吸排気の両方に連続可変バルブタイミング機構「Dual VVT-i」を搭載した排気量1.33Lのガソリンエンジン「1.33 Dual VVT-i」と、Stop&Start、新開発の6速手動変速機を搭載し、排気量1.4Lの「1.4 VVT-i」エンジンと比べて出力とトルクを向上しつつ、燃料消費量とCO2排出量を低減した。3ドアと5ドアの両方に設定する。価格は1万2705~1万4205ポンド(184万~206万円、1ポンド=145円換算)。

 オーリスには、ハイブリッドなどの次世代パワートレーンではないガソリンやディーゼルエンジン、変速機の効率を最適化し、燃費改善したパワートレーン技術「Toyota Optimal Drive」を採用した。「iQ」や新型「Avensis」など、今後発売する新型車にToyota Optimal Driveを採用する予定。

 1.33 Dual VVT-iエンジンは、1.4 VVT-iと比べて高さが54mm、幅が127mm縮小し、1.0Lの3気筒VVT-iエンジンと同等サイズの4気筒エンジンとなった。また、質量は13kg軽くなっている。ボア・ストロークは72.5×80.5mmで、ボアを小さく、ストロークを長くしたことで小型、軽量化できた。新開発のピストンの重さは従来の280gから180gに、36%軽量化したことで低燃費化した。オイルジェットを組み込んでピストンを冷やし、より希薄な燃焼を目指した。さらに、カムプロフィールを改善し、質量と摩擦を低減した。吸気系はコンピュータでシミュレーションして空気の流れを最適化し、表面を滑らかに、角部を丸くすることで、乱流を抑えている。最高出力は74kW(100hp)、最大トルクは132N・m/3800rpm。燃費は17.2km/L、CO2排出量は135g/km。

 Stop&Startは、スタータモータとリングギアを常時接続する機構を取り入れた。その結果、エンジンの停止、再始動が速くなった。1.4 VVT-iと比べて再始動時間が0.3秒速い0.4秒となり、騒音も9dB減った。新しい6速手動変速機は、5速手動変速機と比べてツインシャフトが11%小さく、部品数が15%少なくなったが、トルク容量は増やした。

 2009年10月から1.33 Dual VVT-iエンジンを、英国のノースウェールズにあるDeeside工場で生産する予定。Deeside工場には新エンジンの生産のため、1億1500万ユーロ(約140億円、1ユーロ=122円換算)を投資する。同工場で生産が始まるまで、日本で生産したエンジンを搭載する。

図2◎Stop&Start付き1.33 Dual VVT-iエンジン(排気側)
図2◎Stop&Start付き1.33 Dual VVT-iエンジン(排気側)
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図3◎Stop&Start付き1.33 Dual VVT-iエンジン(吸気側)
図3◎Stop&Start付き1.33 Dual VVT-iエンジン(吸気側)
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