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F-01Aを水中に沈めてデモ
F-01Aを水中に沈めてデモ
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 富士通は2008年11月19日,都内で報道陣向けに説明会を開き,同日発売したNTTドコモ向け携帯電話機「F-01A」の内部構造を公開した。

 F-01AはNTTドコモが販売する携帯電話機の2008年冬モデルの中で,高性能/機能機として位置付けられる「docomo PRIME series」の1機種(Tech-On!関連記事1)。画面サイズが3.2型で864×480画素のタッチ・パネル機能付きの液晶パネルを搭載し,ワンセグ視聴などのために液晶パネル面を裏返す2軸ヒンジを備える。このほかGSM,GPS,Bluetoothなどに対応したいわゆる「全部入り」モデルでありながら,IPX5/IPX7準拠の防水機能を備える(Tech-On!関連記事2)。同社はこれまでも防水携帯電話機を発売しているが,「高性能機への防水機能の適用は初めて」(説明員)という。

 高性能機に防水機能を適用するに当たって難しいのは,機能が多いため,内部配線が増えてしまうこと。F-01Aは液晶パネル側の基板上に,液晶パネルなどの制御回路のほか,GPSやBluetooth用のICなども搭載しており,キーボード側筐体に搭載したメイン基板からヒンジを通って接続する配線数が多くなった。今回は2軸ヒンジを採用したこともあり,細線同軸ケーブルを利用せざるを得なかった。2軸ヒンジと細線同軸ケーブルを組み合わせて,かつ十分な防水性を持たせる点が難しかったという。

 キーボード側背面に搭載した指紋センサにも工夫がある。従来はフレキシブル基板(FPC)上に形成したセンサ・チップをむき出しにして使っていた。今回はチップを裏返しに実装し,FPC基板側から指を当てて指紋を検知する方式に切り替えた。さらにセンサ・チップ自体は樹脂で固めることで防水性を持たせた。

 防水性と薄型化を両立するため,液晶パネル側筐体の裏カバーとパネルを,真ん中に置いたフレームに両側から両面テープで張り付ける構造を採用した。これ自体は従来から採用している手法の踏襲であり,防水機能を持たない薄型携帯電話機でも採用されている手法であるが,「万が一にも水が進入しないように,安定生産する技術がノウハウ」(説明員)とする。

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分解して展示したF-01Aの内部構造
分解して展示したF-01Aの内部構造
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メイン基板。下部にワンセグ用FPCアンテナが取り付けられている
メイン基板。下部にワンセグ用FPCアンテナが取り付けられている
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2軸ヒンジ。細線同軸ケーブルを通しつつ,防水性を確保している
2軸ヒンジ。細線同軸ケーブルを通しつつ,防水性を確保している
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液晶パネル側基板。液晶パネルなどの制御回路のほか,GPSやBluetoothの回路を載せている。基板右上にBluetoothの基板内蔵アンテナとIC,左上にはGPSの基板内蔵アンテナがある。GPSのICは基板の中央左側あたり
液晶パネル側基板。液晶パネルなどの制御回路のほか,GPSやBluetoothの回路を載せている。基板右上にBluetoothの基板内蔵アンテナとIC,左上にはGPSの基板内蔵アンテナがある。GPSのICは基板の中央左側あたり
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Felica用のアンテナ。中央はスピーカー
Felica用のアンテナ。中央はスピーカー
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液晶パネルはフレームに両面テープで貼り付ける構造を採用した
液晶パネルはフレームに両面テープで貼り付ける構造を採用した
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キーボード側の筐体は接合部にゴム製のパッキンを巡らせて水の進入を防いでいる
キーボード側の筐体は接合部にゴム製のパッキンを巡らせて水の進入を防いでいる
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