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 使ってみて分かったのは,ニコンの細やかな気配りである。ユーザーの利き目に応じて,表示画面が左右どちらの目の前にくるようにかぶっても,同じように利用できる。眼鏡の上からも装着できる。眼鏡愛用のM記者に装着してもらったところ,問題なく視聴できるとのことだった。

 筆者も装着してみた。UP300xの重さは電池を含めて385g。使わないときは首にかけて,とにかく一日中UP300xを身に付けてみたが,特に重いとは感じなかった。首に掛けっぱなしでいると,まるで鞭打ち症用の固定器具をつけているようで正直邪魔だったが,UP300x特有というより,ヘッドホンであればどれも同じといったところだろう。


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 身につけたり持ち運んだりするとき,意外とぞんざいに扱える点が便利だった。UP300xは,HMDを搭載している点で,一般のヘッドホンとは構造が大きく異なる。HMDは細いアームで支えられており,当初は持ち運びしたりする際に何かに当たってアームが壊れたりするのではないかと不安に感じた。


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 実際には,持ち運ぶときなどはアームをはね上げてヘッドホン本体に重なるように配置できる。上記写真のようになるので,多少注意すればアームに無理な力がかかることはなさそうだった。また,画面の周囲がゴム状の保護材で覆われていて,アームをはね上げたときにはレンズ面がヘッドホンの本体側を向くことになる。ある程度注意していればレンズを傷つけてしまうこともなさそうだ。

 HMDをしまえば,UP300xの取り扱いは一般的なヘッドホンとほとんど変わらず,扱いづらいこともない。かばんに入れても,それほど気になる重さではなかった。とは言っても,日頃一眼レフを持ち歩いて鍛錬しているので重い荷物には慣れてしまっているのだが。

 UP300xの製品版は無線LAN通信を通じたストリーミング再生やパソコンと有線で接続してコンテンツを追加したり,他のメディア・プレーヤーと有線接続したりできる。ただし,今回の試作機では,付属する予定の外部接続用ケーブルがなく,自分で内蔵メモリに再生用データを追加できなかった。仕方なく,今回はデモ用のコンテンツのみを視聴した。そのため,使っている最中に「こうしたコンテンツがあれば使いやすいのではないか」と感じることが何回かあったが,実際には試すことはできなかった。自分好みのコンテンツを再生してどのように使いこなせるのかは,機会があればまた別途試してみたい。

 第2回以降は,実際に試みた動画のながら視聴を中心に,使用感をレポートする。

―― 次回へ続く ――

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