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 米Google Inc.のソフトウエア・プラットフォーム「Android」を使った初めての携帯電話機「T-Mobile G1」(G1)が登場した。製造メーカーは台湾HTC Corp.。この製品を分解したTech-On!記事は,多くの読者の好評を博した。ただしハードウエアだけを調べても,G1の全体像には迫れない。ハードウエアとGoogle社のソフトウエア・プラットフォームが協調して,ユーザーにどれだけ魅力的な体験をもたらすことができるかが重要である。

 この点を調べるために,機器やサービスのユーザー・インタフェース(UI)を開発する米EffectiveUI社に協力してもらった。G1がユーザーに提供する体験を調べるために,同社はいわゆるヒューリスティック評価(Heuristic Evaluation)を実施した。ユーザー・インタフェースの専門家が体系立てて対象製品を調べ,ユーザー・インタフェースの問題点を洗い出す手法である。広く知られた使いやすさの原則に照らし合わせて良し悪しを判断する。以下はその結果を述べた,EffectiveUI社の寄稿である。評価の結果からは,多様な機器での利用を前提に開発されたソフトウエア・プラットフォームを,HTC社がどのように携帯電話機に応用したかを垣間見ることができる。なお,写真とその説明は本誌が用意した。(Phil Keys=日経エレクトロニクス)

ハードウエアの第一印象

 第一印象は時として拭い去りがたい。G1を最初に触ったとき,筆者はどちらかと言えばがっかりした。まず材質やフィット感,仕上げがあまり良くない。軽く握っただけで,色々な部分がきしんだ。ソフトな感じを与える筐体裏のプラスチックは,持ったときに滑らず効果的だが,それがかえって光沢のない残りの部分の安っぽさを際立たせている。

筐体の画面側。
筐体の画面側。 (画像のクリックで拡大)
筐体の背面側。
筐体の背面側。 (画像のクリックで拡大)

 端末には,五つの標準的なボタンと,ボタンとしても使えるトラックボールが一つある。筐体の左側には,スピーカーや着信音の音量調節用のロッカー・スイッチ,右側にはカメラ用のボタンがある。トラック・ボールを除いて,いずれのボタンも触覚に与える手がかりに乏しい。側面にあるボタンは,筐体から1mm程度出っ張っているので,多少はましである。

G1の前面下方には,四つのボタンと一つのトラックボールがある。写真の左から順に,通話用のボタン,Home画面に戻るボタン,メニューを表示するボタン,一つ前の画面に戻るボタン,電源のオフや通話の終了に使うボタンである。トラックボールは,押し込むとボタンの役割を果たす。トラックボール以外は,筐体表面からほとんど出っ張っていないため,触覚に与える手がかりが乏しい。
G1の前面下方には,四つのボタンと一つのトラックボールがある。写真の左から順に,通話用のボタン,Home画面に戻るボタン,メニューを表示するボタン,一つ前の画面に戻るボタン,電源のオフや通話の終了に使うボタンである。トラックボールは,押し込むとボタンの役割を果たす。トラックボール以外は,筐体表面からほとんど出っ張っていないため,触覚に与える手がかりが乏しい。 (画像のクリックで拡大)
画面に向かって左側の側面に,音量を調節するスイッチがある。筐体表面から1mmほど出っ張っているため,指で触ればあることが分かる。
画面に向かって左側の側面に,音量を調節するスイッチがある。筐体表面から1mmほど出っ張っているため,指で触ればあることが分かる。 (画像のクリックで拡大)