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 日本AMDは2009年1月8日,デスクトップ・パソコン向けの新マイクロプロセサ「Phenom II」を発表した。デスクトップ・パソコン向けで初めてSOI基板の45nm世代のプロセスを採用した。この製造プロセスの採用は,2008年11月に発表した「Opteron」(開発コード名:Shanghai)に続く(Tech-On!関連記事)。

 Phenom IIは最高3.0GHz動作のクアッドコアで,「歴代AMD のプロセサとして最高の性能」(日本AMD マーケティング本部 コンシューマプロダクトマーケティング部の土居憲太郎氏)。従来の「Phenom」に比べクロック当たり命令実行数を3%高め,最高動作周波数を12%高めた。また2次キャッシュを2Mバイト,3次キャッシュを6Mバイト搭載することで,合計で従来より4Mバイト増強した。さらにメモリ・インタフェースにDDR3-1333を採用することで,全体で20%の性能強化を果たしたという。

 新たに低消費電力技術として「Cool n' Quiet 3.0」を搭載。従来の2.0版に比べて消費電力を高負荷時で30~40%,中程度の負荷時で50%,アイドル時で40~50%低減した。デモではIntel社の「Core i7」搭載機と消費電力を比較し,アイドル時でPhenom II搭載機が152W,Core i7搭載機が184Wとなった。ベンチマーク・テストを実行させ,高負荷状態に移行した状態でもPhenom IIが242W程度だったのに対し,Core i7は290Wを消費していた。

 Phenom IIの価格は3.0GHz動作でクロック・アップが可能な「Phenom II X4 940」が275米ドル,2.8GHz動作でクロック・アップできない「Phenom II X4 920」が235米ドルを計画している。

 合わせてPhenom IIを組み合わせたデスクトップ・パソコン向けのプラットフォーム「Dragon Platform」を発表した。新マイクロプロセサのPhenom IIにチップセット「AMD 790GX/FX」,グラフィックス・カードに「ATI Radeon HD 4800シリーズ」を組み合わせた構成を指す。