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 多摩川精機(本社長野県飯田市)は,民間航空機の修理事業を手がける三徳航空電装(本社東京)の全株式をミマキ電子部品(本社長野県東御市)から買収し,完全子会社化する。これにより多摩川精機は,航空機事業のうちアフターマーケット分野での体制を強化する狙いだ。

 多摩川精機は,主に防衛分野で培った航空機技術をベースに世界の民間航空機市場での事業拡大を目指しており,航空会社が運行する民間航空機やビジネスジェット機,小型の軽ビジネスジェット機などにセンサやモータ,アクチュエータを納入している。この市場は,さらなる拡大が期待できる上,新興国の経済成長に伴って需要の増大も見込めるという。さらに,民間航空機市場では製品の販売だけでなく修理・点検といったアフターマーケットにおけるサービスへのニーズが高まっているため,その体制強化が必要となっていた。

 三徳航空電装は,FAA(米国連邦航空局)など各国の整備資格を取得している。このため多摩川精機は,三徳航空電装の買収を決めた。同社は,三徳航空電装の事業は多摩川精機の航空機事業を補完するものであり,両者の相乗効果も期待できるとみる。三徳航空電装は今後,多摩川精機の航空機関係の修理事業を担い,同事業の拡大と新たなサービス体制の整備に取り組む。

 三徳航空電装の資本金は 3050万円。2008年度の売上高は,約8億円を見込む。多摩川精機の子会社となるのに伴い,2009年3月末日までに本社を多摩川精機の東京事務所(東京都大田区)内へ,工場を大田区下丸子へ移転する予定だ。