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 米DisplaySearch社は,2008年第3四半期のデジタルTV用ICメーカーの出荷調査結果を発表した(発表資料)。TV用IC市場は前四半期に比べて14.8%拡大して,3451万ユニットが薄型テレビに向けて出荷されたという。しかし,前年同期比では11.1%の上昇に過ぎず,先進国市場で既に薄型テレビへの移行が完了しているためであるとした。他方,新興国市場では薄型テレビやデジタル放送への急速な移行段階に至っていないとした。

 メーカー別の順位では,台湾Mediatek社が前期に引き続き1位となった。しかし,韓国Samsung社が自社製テレビの中位機種にグループ内で製造したLSIを使用するようになった結果,Mediatek社のシェアは微減となった。2位の台湾MStar Semiconductor社は,シェアが9.3%から13.3%と急伸した。Samsung社と韓国LG Electronics社のテレビのローエンド機種に搭載されていることなどによるという。Samsung社はシェアが9.9%で3位と,前四半期の9位から躍進したが,これは同社の大規模なテレビの出荷数に基づくものだとする。Samsung社のTV用ICは全数を自社グループ内に向けて出荷しているという。

 DisplaySearch社は発表資料の中で「薄型テレビ市場の混乱が,テレビ向け半導体市場で繰り返されている。あるセット・メーカーは垂直統合による自社グループ内でのIC調達にこそ競争力の源泉があると考える一方で,他のICメーカーはオープンな市場に向けて『最も優れた(best of breed)』製品を供給しようとしている」と述べている。