2009年1月22日~23日にパシフィコ横浜で,EDS Fair2009が開催される。その中で,機能検証に関する特設ステージ企画として,『検証メソドロジ入門から超並列計算機向けインターコネクトへの適用事例まで ~仏作って魂を入れる検証~』(23日16:15pm開始)を実施する。この企画は,検証メソドロジが何であるかを理解しようとする人から,最先端の検証に必要とされるスキル・セットを見極めて,最適な組織作りをしようとするマネージャまでを対象にしている。

 今からおよそ2年前,SystemVerilog(IEEE Std. 1800)に基づいた検証メソドロジに『飛び付いた』プロジェクトがある。富士通の大規模なインターコネクトLSI開発プロジェクトである。このインターコネクトLSIは,複雑なネットワークアーキテクチャに対応しており,超並列型コンピュータへの応用も可能という。なぜ彼らは,このLSI開発プロジェクトに,出来たばかりのSystemVerilog検証メソドロジを適用したのだろうか。いや,彼らからすれば,正反対の質問をするだろう。何故,SystemVerilogの検証メソドロジに飛び付かないのか,と。

 メソドロジとは,『アート』,つまり人によってやり方が異なる分野、出来る人はいるだろうが,必ずしも万人がなし得るとは限らない領域を,『サイエンス』,つまり誰でも同じ結果が出せる領域へと導いてくれる方法論である。さまざまな検証の課題に対するそれぞれの手法が,お互いが矛盾することなく体系的にまとめられたものが検証メソドロジとなる。

 しかし検証作業に飛び付いた彼らも,それだけでは『仏を作る』作業だという。検証メソドロジの導入は当たり前の過程で,ゴールはその先にある『魂を込める』部分であるという。検証で言うところの仏とは何か,そして魂は何を意味するのか。

 この特設ステージ企画では,検証メソドロジでよく聞かれる,次の疑問に答える。

○検証メソドロジは何がメリットで,それは誰にとってのメリットなのか?

○検証メソドロジを導入したら,それですべてが解決するのか?

○検証メソドロジの導入に必要な労力とその見返りは何か?

○検証メソドロジの導入や活用に必要なスキルや組織作りとは?

○管理職として知っておくべき検証メソドロジの知識とは何か?

 これらの質問に対して,機能検証をビジネスとする立場からベリフォアの松岡正氏(代表取締役社長)が検証メソドロジ入門部分および導入についてのコツやそのメリットを語る。そして「SystemVerilog検証メソドロジに飛び付いて当然!」という立場から,富士通の高山浩一郎氏(次世代テクニカルコンピューティング開発本部LSI開発統括部担当部長)が,先端プロジェクトに適用した経験から,求められるスキル・セットや組織作りのヒントを導く。そしてセッションの終わりには,これらすべての質問に対する答えを出せたかどうかを,司会のメンター・グラフィックス・ジャパンの三橋明城男が「検証」する。