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今回の基調講演を担当したPhil Schiller氏
今回の基調講演を担当したPhil Schiller氏
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 2009年1月6日,「Macworld Conference & Expo 2009」の基調講演で,米Apple Inc.,CEOのSteve Jobs氏の代わりに,同社Worldwide Product Marketing担当Senior Vice President のPhil Schiller氏が壇上に立った。今回は同社が参加する最後のMacworldで,Schiller氏が基調講演を担当することもあらかじめ発表済みである(関連記事)。講演中にSchiller氏は,「Apple Storeには1週間に340万人の顧客が訪れる。これは,Macworld100回分に相当する」と発言し,Macworldのようなイベントの重要性に疑問を呈した。

 今回の基調講演では,業界を驚かせるような発表はほとんどなかった。これまでJobs氏は基調講演の目玉を紹介するときに「one more thing」という決まり文句を使っていたが,今回Schiller氏が「one last thing」として明らかにしたのは,同社のコンテンツ配信サービス「iTunes Store」の改訂だった。これまで一曲あたり0.99米ドルとしてきた楽曲の価格を,2009年4月から0.69米ドル,0.99米ドル,1.29米ドルのいずれかに変更する(発表資料)。一方で2009年3月までに,iTunesが販売する曲のほとんど全てを,著作権管理(DRM)技術を適用しない,いわゆるDRMフリーの状態にすることも発表した。これまでApple社は,曲の価格が均一であることを強調しており,この点でレコード会社の要求を受け入れる代わりに,DRMフリー化の権利を得たとみられる。さらに,これまで無線LAN経由でしか認めていなかったiPhoneでの楽曲購入を,第3世代(3G)移動体通信網でもできるようにした。本日からサービスを利用でき,通信料は従来のままという。

 今回の基調講演では,新しいハードウエアの発表は17型ディスプレイを搭載したノート・パソコン「17 inch MacBook Pro」だけだった(発表資料)。2009年1月末から2799米ドルで発売する予定である。この製品で同社が強調したのは,電池関連の技術である。電池を取り外せないようにした代わりに,電池格納用の面積を40%増やしたという。さらに,個別のセルに専用の半導体を設け,システムが電池を管理する技術などを導入した。これらの結果,新型MacBookの電池駆動時間は8時間に伸びたという。

 このほかSchiller氏は,新しいメディア管理ソフトウエア「iLife 09」や業務向けソフトウエア「iWork 09」も紹介した。いずれも,オンライン・サービスと組み合わせた機能を強調した。例えば,iWork 09と協調して利用できるWebサービス「iWork.com」のベータ版を発表した。iWork 09で作成した書類の共有などの機能がある。いずれiWork.comは有料サービスに移行する予定としたが,ベータ版は無料で利用できる。

今後はiTunes Storeで全ての曲をDRMなしで販売すると宣言
今後はiTunes Storeで全ての曲をDRMなしで販売すると宣言
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17 inch MacBook Proの電池に新しい管理技術を導入したという
17 inch MacBook Proの電池に新しい管理技術を導入したという
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