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「type P」を片手に持って説明するソニーマーケティング ITビジネス部門の松原昭博氏
「type P」を片手に持って説明するソニーマーケティング ITビジネス部門の松原昭博氏
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大きめのポケットに入るので,ソニーはtype Pを「ポケットスタイルPC」と呼ぶ
大きめのポケットに入るので,ソニーはtype Pを「ポケットスタイルPC」と呼ぶ
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動画を再生中の「type P」(展示機)
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発表会場に展示されていた「type P」の分解状態
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 ソニーは2009年1月8日,VAIOシリーズの新機種として,片手でつかめる小型のノート・パソコン「type P」を発表した。type Pは,長形3号の封筒とほぼ同じサイズ(幅245mm×奥行120mm×高さ19.8mm)で質量約634gと小型・軽量なのが最大の特徴。奥行きが短いために上着やズボンの大きめのポケットに入るので,同社はtype Pを「ポケットスタイルPC」と呼ぶ。価格はオープンだが,市場推定価格は10万円前後。

 ソニーマーケティング ITビジネス部門の松原昭博氏は「type Pは,いわゆる低価格ミニ・ノートとは一線を画すもので,いつも持ち歩くことを前提にした製品」と,既存ミニ・ノートとの違いを強調した。「ポケットに収まるサイズとデザイン,簡単インターネット接続,多彩な地図機能といった三つの特徴を持つ。携帯電話機と同じように手放せないパソコンとして,モバイル・パソコンの新しいあり方を提案する」と語った。

 同社がミニ・ノート市場に真っ向から参入する可能性については,「将来のことはわからないが,現在はtype Pで新しい市場を開拓することに注力する」(松原氏)として,明言を避けた。

 ソニーはこれまでも,VAIO「type U」などのウルトラ・モバイル・パソコンを手がけてきたが,type Pはtype Uの直接の後継機ではない。「type Uは一部のユーザーには熱狂的に受け入れられたが,市場を大きくするまでにはいたらなかった。type Pは,外出先でSNSやブログなどのコンテンツを入力することが多いユーザーに向けて,快適にタイプできるピッチ約16.5mmのキーボードを採用した」(ソニー VAIO事業本部 PC事業部の赤羽良介氏)。高性能を求めるモバイル・パソコンは,typePとは別に開発を続けるとした。

 type PのCPUは「Intel Atom Z520(1.33GHz)」で,Intel社がモバイル機器用に開発した低消費電力プラットフォーム「Menlow」(コード名)を搭載する。標準バッテリー使用時の最長駆動時間は約4.5時間。

 OSは,Microsoft社の「Windows Vista Home Basic」。メモリ容量は標準で2GB,ハード・ディスク容量は60GBを備える。ディスプレイ部には,8型で解像度1600×768画素という横長の液晶パネルを採用した。

 また,Intel Atom向けに開発されたGPU「Intel GMA 500」を搭載(チップセットに統合)している。同GPUのHDビデオ(AVCHD)再生支援機能によって,ハンディカムなどで録画したHDビデオを視聴できる。

 その他,無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)とBluetoothおよびGPS機能を標準で搭載し,モデルによって,NTTドコモのワイヤレスWAN「FOMA HIGH-SPEED」対応機またはワンセグ・チューナー内蔵機を選べる。2009年1月16日に,ワンセグ・チューナー内蔵モデルから出荷を開始する。

 ソフトウエアとして,無線LAN電波を利用して位置情報を推定する「PlaceEngine」を搭載。同機能からソーシャルマッピングサービスの「PetaMap」にリンクして,現在地周辺のスポット情報を取得する機能を持つ。

 なおソニーは同日,type Pのハードウエアの構成やデザインを選択できる「VAIOオーナーメードモデル」と法人向けカスタマイズ・モデルを販売開始した。これらのモデルでは,HDDの代わりにSSD(約64GBまたは約128GB)を選択できる。また,上位CPUに変更したり,GPSやワンセグ機能の有無なども選べる。販売予定価格は7万9800円(税込)から。