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プレス・イベント中のJohn Chambers氏
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Linksys by Cisco Media Hub(右)と,Linksys by Cisco Wireless Home Audio製品群の「Conductor」製品(左)。Conductorはデジタル音楽の再生以外にCDプレーヤーの機能も備えている。
Linksys by Cisco Media Hub(右)と,Linksys by Cisco Wireless Home Audio製品群の「Conductor」製品(左)。Conductorはデジタル音楽の再生以外にCDプレーヤーの機能も備えている。
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 「これまでのCESで我々は,コンシューマ市場に向けたビジョンを語ってきた。これからはそのビジョンをどのように実行するかという話をしたい」。2009 International CESの開幕前日に開かれたプレス・イベントで,米Cisco Systems Inc.,Chairman and CEOのJohn Chambers氏は今後同社がコンシューマ市場に本格的に参入する決意を示した。

 Cisco社はこれまでに,ネットワーク機器メーカーの米Linksys社やセットトップ・ボックス・メーカーの米Scientific-Atlanta社といったコンシューマ向け機器メーカーを買収してきた。Chambers氏の今回の宣言により,これらを基にして,本格的にコンシューマ市場を挑戦する。

具体的には今回,Cisco社はコンシューマ向けに2種類の新製品を発表した。

 一つは,無線によるステレオ製品群「Linksys by Cisco Wireless Home Audio」である(発表資料)。この製品群は,インターネットで配信された,もしくは「iPod」などの端末にローカルで保存された音楽などの音声コンテンツを,無線技術を利用することで一つの端末内で再生できる。リモコンや再生機,iPodドック,スピーカーなどで構成する。家庭の各部屋で異なる音楽を再生できる機能も備える。この製品では,音声を無線でストリームする際に,無線LANを採用する。必要なQoSを確保するため,Cisco社は2.4GHz帯と5GHz帯に同時にデータを配信する。さらに同社はUPnPのQoSに独自拡張技術を盛り込んだという。

 もう一つは,ネットワークを利用したストレージ装置「Linksys by Cisco Media Hub」の(発表資料)である。この製品は,ネットワークに接続されたUPnPもしくはDLNAバージョン1.5に対応した機器から動画や音楽などの媒体(メディア)を一つのユーザー・インターフェースにまとめて,ユーザーに表示する。家庭内ネットワークの外のパソコンからメディアを操作できる機能もある。

 これらの2製品は既に発売中である。

 このほか,Cisco社は,コンシューマ業界に向けたサービスなども2件発表した。
第1に,「Cisco Device Connections Program (Cisco DCP) 」というプログラム(発表資料)で,Cisco社のネットワーク機器を簡単にセットアップできると主張するプロトコル「Home Network Administration Protocol (HNAP)」や同プロトコルに関連したツールを無料で他のメーカーにライセンスするというもの。互換性の認証サービスも開始する。

 第2に,コンテンツ業界向けのWebサイトを作成・運営するサービス「Cisco Eos」(発表資料)である。Eosは主にコンテンツ業界に向けて,簡単にWebサイトを作成・運営するというCisco社のサービスである。コンテンツに関連するSNS(social networking service)やWebサイトのトラフィックを分析するツールなどの機能を備える。現在は,パソコン向けのWebサイトに向けているが,今後は,他の端末への対応を図る可能性があるとする。既に,米Warner Bros.がこれを採用している。

 Cisco社にとっては,今回が2009年の最初のコンシューマ向け発表だという。「今年は,数か月おきにコンシューマ関連の発表をする」(Chambers氏)。