PR
パナソニック・ブースの3Dシアター
パナソニック・ブースの3Dシアター
[画像のクリックで拡大表示]
James Cameron氏
James Cameron氏
[画像のクリックで拡大表示]

 家庭内での3次元(3D)展開がリアリティを帯びてきた。ハリウッドで流行したコンテンツを家で見るというのが,レーザーディスクやDVD,Blu-ray Disc(BD)と続くパッケージ・メディアの伝統である。映画の3D化が進めば「家庭でも3Dを」という流れは自然なものだ。BDの普及(DVDからの移行)を図る仕組みとして3Dに期待しているスタジオも多い。そんな空気の下,「2009 International CES」の会場ではパナソニック,ソニー,韓国LG Electronics, Inc.,Dolbyが積極的に3D映像のデモンストレーションをしている。いずれもBlu-ray Discを媒体にして(規格化はこれからだから正確にはBDではないが),プレゼンテーションしていた。

 例えば,パナソニックはブースで,各コンテンツ・プロバイダーの映画やCG,実写などを編集したPACEという3Dコンピレーションを流し,来場者に強い印象を与えた。編集が極めて上手で,3Dの波に心地よく乗れた。ソニーはParis Las Vegas(パリスホテル)でマイアミからのアメリカン・フットボールの生中継を実行。米Real D社などの3D技術プロバイダーも協力した。

 さまざまな3D映像を見て感じたことは,

 (1)じっくり時間とお金をかけて制作したCGアニメは自然な立体感のものが多い。

 (2)記憶がある実写の3D映像を実現するのはなかなか難しい。例えば,パナソニックで見た北京五輪の3D映像は,確かに3Dという言葉通り,立体的で奥行きがあるのだが,ふくらみのある立体ではなく平面的な図が重なった書き割り的な不自然な感じを受けた。

 (3)液晶シャッター方式では,左右画像のクロストークが気になる場合がある。

 (4)目の焦点をどこに合わせるかについても,かなり頭で考えて調節しないと合わないため,疲れの原因にもなる。

 問題があるということは,解決の課題もあるということだ。今後の撮り方を含めて改善を期待したい。

 「3Dはもはや人目を引くための仕掛けではありません。ゴールデンタイムに3D番組を扱う準備は整っています。3Dは,将来的には一般の人がコンピュータで操作したり,動画やテレビ番組を観る一般的な方法になります」と,映画監督のJames Cameron氏がメッセージを寄せた。