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PowerVR SGXのデモ。複数のHD動画をデコードしても,マイクロプロセサの利用率は15%程度に抑えられている
PowerVR SGXのデモ。複数のHD動画をデコードしても,マイクロプロセサの利用率は15%程度に抑えられている
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 英Imagination Technologies Ltd.は「2009 International CES」において,新しいグラフィックス・プロセサ(GPU)のIP「PowerVR SGX 543」を発表した。PowerVR SGXは同社の最新世代のグラフィックス・コアで,プログラマブル・シェーダを搭載している。PowerVR SGX 543は複数のコアを搭載して「スタックさせる」(同社)ことによって,性能をさらに向上可能にしたもの。

 プログラマブル・シェーダを搭載することにより,GPUの処理をグラフィックス処理以外にも振り向ける,いわゆる「GPGPU」にも対応できるという。現在は米Microsoft Corp.の「DirectX10」にしか対応していないが,近くGPGPU向けの標準規格である「Open/CL」にも対応する計画だ。

 同社の存在感はここに来て高まっている。例えば米Intel Corp.のMID(mobile internet device)向けプラットフォーム「Menlow」のチップセットには,Imagination Technologies社のグラフィックス・コアPowerVR SGXとビデオ処理機構の「PowerVR VXD」が搭載されている。またIntel社のセットトップ・ボックス向けSoC製品である「CE 3100」(開発コード名「Canmore」)の3次元グラフィックス描画機構もPowerVR SGXである。米Apple Inc.の「iPhone」のグラフィックス機構がPowerVRベースであり,2008年12月にはApple社がImagination Technologies社に出資している。国内ではNECの最新の携帯電話機「N-01A」に搭載されているマイクロプロセサに,PowerVR SGXコアが搭載されているという。

《訂正》
記事掲載当初,「米Imagination Technologies社」としていましたが,正しくは「英Imagination Technologies社」の誤りです。お詫びして訂正いたします。記事本文は既に訂正済みです。