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パナソニックの米国法人,Panasonic Consumer Electronics Companyの北島嗣郎社長
パナソニックの米国法人,Panasonic Consumer Electronics Companyの北島嗣郎社長
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 パナソニックの米国現地法人の社長にインタビューして毎年の展望を聞くことを,筆者は「International CES」取材の恒例にしている。今回のPanasonic Consumer Electronics Companyの北島嗣郎社長とのインタビューで特に印象に残ったのが,米国の実際の家庭への調査の話だ。

 同社は「Living in High Definition」というキャンペーンを実施している。米国の典型的な家庭に,テレビ,Blu-ray Discプレーヤ,デジタル・スチル・カメラなどのデジタル製品を届け,使ってもらう。そして,米国の人々がどのように使うかを調べる。全米で70家庭を調べた。

 「驚きました。われわれが全く持っていないデータでしたよ。何と半分の家で,パソコン(PC)をテレビにつないでいるのです。それで「Netflix」のようなダウンロード・サービスをPCで受けて,それをテレビにつないで見ているのです。これは,日本に居たら全く分からないことです」。

 テレビはPCのディスプレイになっていた――。それならば「PCなしにネット・サービスが受けられるテレビを作ろう」ということで,YouTubeサービスを持つ米Google Inc.や,米Amazon.com, Inc.などと提携したのである。これぞ,市場ニーズを的確に活かした商品企画だ。

 「これからは米国市場向けにちゃんと考えた製品づくりしてほしいと,パナソニックの事業部に要望しています」(北島氏)。

 そこで作られたのが,ネット機能が付いたBDプレーヤだ(Tech-On!関連記事)。「ネットに対応していないテレビでもAmazonやGoogleなどのネットの映像を見たい」というのが,まさに米国の消費者のニーズにあった。それをパナソニック本体のBDプレーヤの企画担当に要望し,今回,かなった。私は「BDプレーヤなのに変な機能が付くのだなあ」と,日本でこの新製品を見て思っていたのだが,謎が解けた。米国仕様だったのである。