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 パナソニックの記者会見で異変があった。米国法人のPanasonic Consumer Electronics Companyの北島嗣郎社長がスペイン語でしゃべったのだ。時差の関係で,夢うつつで聞いていたが,「何か英語ではない言葉のようだ」と思ったら,なんとスペイン語だった。なぜ,北島氏はスペイン語でしゃべったのか――。

 「米国には,4500万人以上のスペイン系の人々がいます。その人達はわれわれにとって大市場です。これまでほとんど彼らのことは意識していませんでしたが,それではいけません。これほど市場が大きいのだから。会見が終わって,スペイン系の記者さんから『CESで初めてスペイン語のスピーチを聞きました。とても良かったです』と言われました。フランスから来たジャーナリストには,『次はぜひフランス語でやってほしい』と言われました」(北島氏)。

 北島氏は実は,それも可能である。同氏はスペイン法人の社長を8年も務めた経験を持ち,それ以前はイタリア,フランス,ドイツなどに赴任していたから,多くの言葉を流暢に話せるのだ。一昨年にはスペイン系の人にデジタル・テレビについて講演している。

 「スペイン系の人が好きに思えるテレビを作らなければなれません。それは,低音がどんどんリッチに出ることと,操作が簡単なことです」(北島氏)。

 「メーカーはその市場に合った製品を供給しなければならない」というのが,北島氏の信念だ。別の記事でも述べたように,ネット接続機能を加えたBDプレーヤもパナソニックの事業部に作らせた。「市場開拓はまず商品の現地化から」という難しい命題にチャレンジしている。