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Audysseyの資料から
Audysseyの資料から
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 「2009 International CES」の期間に合わせて,ホーム・シアターでの音声環境を改善する動きが目立った。その焦点は高さ方向である。サラウンドはこれまで,5.1チャンネルから始まり,6.1チャンネル,7.1チャンネルと数字を増やしてきた。それらはリア・チャンネルの数を増やしていた。つまり水平方向に音場密度を上げる試みである。今の注目は高さ方向の表現力だ。これは,ヤマハがAVアンプにおいて,独自のアルゴリズムで高さチャンネルを足したことが嚆矢(こうし)となっている。それはセット・メーカーの独自の工夫である。

 ところが,今回のCESで分かった新しいトレンドは,米Dolby Laboratories, Inc.や米DTS, Inc.(dts)という名高い専門の音響技術開発会社が,それぞれ高さ方向の表現に歩を進めたことだ。Dolbyは「Dolby ProLogic IIz」という名称の技術で高さ空間の再現を可能にした。dtsは7.1チャンネル・ソースを11.1チャンネルに拡張する「Neo:X」という名称の技術を提案した。いずれも,もともとのオリジナルにない“高さの音情報”を作り出すものだ。

 もう一つ,最近音響メーカーのAVアンプなどで採用が相次いでいる音場技術会社の米Audyssey Laboratories, Inc.がオリジナルの7.1チャンネルを11.1チャンネルに拡張するプログラム「DSX(Dynamic Surround Expansion)」を発表した。いずれも前方上に,高さ表現として二つのチャンネルを付加する点が共通している。DSXの11.1チャンネルを試聴したが,十分な空間的な広がり感が得られていた。