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Rock Creek Ventures社時代のJulius Genachowski氏
Rock Creek Ventures社時代のJulius Genachowski氏
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 米新聞The Wall Street Journalなど米国の報道機関は,米国の次期大統領Barack Obama氏が次の米FCC(連邦通信委員会)のChairmanにJulius Genachowski氏を選んだと一斉に報じた。この報道は,米国のIT業界の注目を集めている。Genachowski氏は,Obama氏の大統領選挙運動において技術政策を定めたTechnology, Innovation & Government Reform Policy Working Group団体に携わり,1994~1997年にはFCCにおいてChief Counsel to the Chairmanを務めた経験がある。

 ただ,それ以上にIT業界が注目するGenachowski氏の経歴は,同氏はワシントンD.C.に本社があるベンチャー投資企業Rock Creek Ventures社(同社のWebサイト)のco-founder and managing directorということである。Rock Creek Ventures社は今まで,主にインターネットやIT関連企業に投資をしてきた。例えば,同社は米AOL LLCが2006年に買収した動画検索サービス米Truveo社やビジネス通信サービスを提供する米Business.com社,SNS(social network service)関連のニュース・サービス米socialmedian社,AV機器向けのユーザー・インタフェースを開発する米Hillcrest Labs社などに投資してきた。

 FCCはこれまで,有線・無線ネットワークの「オープン化」の議論のほか,ネットワーク事業者はネットワーク上のサービスを平等に扱うべきかどうかの「ネット中立性」などの論争に係わってきた。米国のIT企業はどちかというと,米国の通信対策に対してもっとオープンな体制を取るべきだと訴えてきた。IT業界の中にはObama新政権に対し,Bush政権に比べてネットワークをもっとオープンにする政策を導入することを期待する声がある。Genachowski氏がつい最近まで携わってきたインターネット業界での経験が,このような期待を抱くIT業界内に「Obama新政権はIT業界の望みを応えてくれる」という印象を与えているようだ。