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 富士通ゼネラルは,同社として初めて人感センサを搭載した家庭用エアコン新製品4シリーズを発表した(発表資料)。家庭用エアコンの高級機では2007年頃から人体検知用のセンサでユーザーの動きなどを検知し,それに合わせて運転する省エネ機能がトレンドになっている(Tech-On!関連記事1同2同3同4)。富士通ゼネラルはこの機能では後発となったが,リビング向けの高級機に限らず,小部屋向けの機種にも搭載した。

リビング向けのnocria Sシリーズとnocria Zシリーズ,各部屋向けのJシリーズとRシリーズを発売する
リビング向けのnocria Sシリーズとnocria Zシリーズ,各部屋向けのJシリーズとRシリーズを発売する (画像のクリックで拡大)

 今回搭載した焦電型赤外線センサは,トヨタ自動車の「レクサス」の空調システム向けなどで実績を持つ日本セラミックとの共同開発品。センサ感度範囲は左右120度,直線距離にして10m程度という。同業他社製品は左右160度に動くセンサや感度範囲が左右160度のセンサを搭載しているが「センサは,エアコン設置工事の際に任意の角度に固定できるようにした。当社の調査では,家庭用エアコンの9割以上が壁のすみに設置されている。壁の中央に設置するならともかく,壁のすみに置いて部屋の中央側にセンサを向ければ,部屋のすみずみまで十分に検知できる」(経営執行役 国内営業推進部長の小須田恒直氏)。

今回搭載したセンサ
今回搭載したセンサ (画像のクリックで拡大)

 このセンサを使って,暖房時に部屋にいる人の活動量が多い場合は自動的に設定温度を下げ,冷房時で活動量が少ない場合は設定温度を上げる省エネ運転機能を実現した。さらに,人が部屋を出ると10分後に運転を弱め,人が戻れば元の運転を再開する機能,戻らなければ3時間後には停止する機能を用意した。「電話などでちょっと部屋を出るときや,つけっぱなしで外出してしまったときの無駄を抑える」(経営執行役 空調機システム技術部長の川島秀司氏)という。

形状を改良したルーバー
形状を改良したルーバー (画像のクリックで拡大)

 新製品のもうひとつの特徴は,気流の横方向の制御を司る吹き出し口のルーバー。従来品より気流が滑らかに曲がるよう,ルーバー自体も曲がった形状をとった。これにより,暖房運転時の風向は左右170度を確保した。

省エネでシェア獲得狙う

 4シリーズ17機種は2009年2月1日から順次発売する。暖房能力が8.3kWと高い「nocria Z」シリーズは10畳向けから23畳向けの5機種を用意。価格はオープンだが21万~29万円程度になる見込みである。室内機の幅と高さが業界最小の「nocria S」シリーズは6畳向けから14畳向けまで4機種を揃え,価格は15万~19万円前後になる見込み。nocria Sと同様,室内機が小さい「R」シリーズは6畳向けから14畳向けの4機種で12万~16万円。熱交換器の冷媒路の配列を3列から2列に減らして筐体の薄型化を図った「J」シリーズは6畳向けから14畳向けの4機種で想定価格は9万~13万円程度である。新製品は全て,2010年省エネ基準値をクリアしている。

富士通ゼネラル自慢の熱交換器(左。右は改良前のもの)。2005年に冷媒の流入部分から熱交換用の経路を4分岐させ,2006年には冷媒路の銅管を細径化し,高効率化を図ってきた。省エネ基準の達成と筐体の小型化に大きく貢献している
富士通ゼネラル自慢の熱交換器(左。右は改良前のもの)。2005年に冷媒の流入部分から熱交換用の経路を4分岐させ,2006年には冷媒路の銅管を細径化し,高効率化を図ってきた。省エネ基準の達成と筐体の小型化に大きく貢献している (画像のクリックで拡大)

 富士通ゼネラルの調べによれば,2008年度のエアコンの国内販売台数構成比で省エネ基準をクリアしている機種の割合は,業界全体で32%程度,同社は45%程度という。2009年度は業界全体で40%程度に上昇すると予測し,同社は75%まで比率を高める計画。「リビング向けの上位機種のみ省エネ基準を達成しているメーカーも多いが,当社は普及機でも省エネ基準を達成し,省エネと室内機の小ささをウリにシェアを伸ばしたい」(川島氏)とする。2009年度の販売台数シェアは2008年度の10%(富士通ゼネラル推定)に対し,11%を狙う。

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