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「2009 International CES」で,ネットワーク機器メーカー大手である米Cisco Systems, Inc.は,同社の「Home Network Administration Protocol(HNAP)」と呼ぶネットワーク用プロトコルを,無料でライセンスすることを発表した(Tech-On!関連記事)。同社によれば,「HNAPを使うと, 50Kバイト程度のソフトウエアを機器に組み込むだけで,他のネットワーク機器との接続や管理をもっと簡単にできるようになる」(同社 Cisco Consumer Business Group,Director,Software Platform ApplicationsのPeder Ulander氏)という。

 HNAPは,米Pure Networks社が開発したネットワーク・プロトコル技術で(同技術のWebサイト),HTTP-SOAP(simple object access protocol)上で開発されていた。Pure Network社はCisco社が買収している。Ulander氏によれば,HNAPは企業向けのネットワーク機器に採用されている「SNMP(simple network management protocol)」や米Apple Inc.の「Bonjour」と似ているという。例えば,HNAPを採用した機器は,ネットワーク上の他の機器で動作するHNAP対応ソフトウエア・アプリケーションに対して,同機器のタイプやファームウェア・バージャンなどの情報を提供できる。HNAPのAPIを採用すると機器のネットワーク・セットアップやセキュリティ設定などのリモート管理機能を追加することも可能である。

 HNAPは,ネットワーク機能搭載カメラや携帯電話機,テレビなどの組み込み系機器に導入しやすいように設計されているという。HNAPを利用すると,メーカーが独自のネットワーク管理アプリケーションを開発できると,Ulander氏は主張する。「ただし現状では,Cisco社の家庭内ネットワーク向け機器と,連携しやすいことが注目を浴びている」(同氏)。Cisco社のLinksysブランドのネットワーク機器や,旧Scientific-Atlanta社製のセットトップ・ボックス(STB)製品の一部などは,既にHNAPに対応しているという。「名前が明らかに出来ないが,米国の大手サービス・プロバイダーが,同社向けのSTB製品にHNAP対応を要求している」(Ulander氏)という。