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図◎新方式の印刷技術を採用した「Oce ColorWave 600」。透明の容器に入っているのが,固形トナーだ。
図◎新方式の印刷技術を採用した「Oce ColorWave 600」。透明の容器に入っているのが,固形トナーだ。
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 日本オセ(本社東京)が2008年12月に発売した大判プリンタ「Océ ColorWave 600」には,従来の印刷方式とは異なる新技術を搭載している(図)。写真印刷方式とインクジェット方式の長所を両立することを目指し,オランダOcé社が約1億5000万ユーロを投じて開発したものだ(Tech-On!関連記事「日経ものづくり」2009年2月号に詳細を掲載)。

 新技術の名称は「Océ CrystalPoint technology」。「トナーパール」と呼ばれる固形のトナーを使用する。これを約130℃で加熱してジェル状にし,用紙に吹き付けるのだ。インクジェット方式ではトナーが用紙に染み込むが,新方式ではトナーの一部が用紙上で結晶化する。インクジェット方式にみられる「にじみ」などが発生しないため,普通紙や再生紙にも印刷できるという。写真印刷方式と比べた場合の利点の一つは,汚れや飛散が発生しにくいことだ。用紙に吹き付ける直前にトナーを熱してジェル状にするため,プリンタの内部で飛散しにくい。

 トナーを球形にしたのにも理由がある。カートリッジにはらせん状の棒が設置されており,この部品によってトナーを1個ずつ持ち上げ,下で待機する「イメージングデバイス」(プリントヘッドにCPUを搭載したもの)へと供給する(動画)。このとき,供給経路の入り口までトナーを持ち上げると,トナーは自重で転がり,イメージングデバイスの所定の位置へとたどり着く。球形にすることで,特別な動力を用いることなくトナーを供給できるわけだ。

動画 固形トナーの搬送経路(約12秒の動画)
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