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 日立製作所は,省電力・省スペースのデータセンター「モジュール型データセンタ」を開発し,2009年3月31日より提供する。同データセンタは,複数のサーバや冷却装置を冷却効率が高まるように配置した部屋を基本モジュールとし,ユーザーの需要に応じて基本モジュールを複数個設置してデータセンターを構築する。モジュールの設計に当たっては,空調環境の調査や冷却能力の最適化のために同社の空調環境コンサルティング・サービス「AirAssist」を活用する。これによって,従来の一般的なデータセンタに比べて,消費電力を最大27%,設置面積を最大75%,空調費を最大45%削減できるとしている。基本設計が済んでいるため,従来6カ月を要したデータセンターの構築期間を2カ月に短縮できるという。

 基本モジュールは,ブレードサーバやストレージを内蔵した19インチのラックと,これと同サイズのラック型空調機からなる。原則としてサーバと空調機は排熱の方向が逆になるように交互に配置され,サーバが部屋の中央に向かって排出した熱を隣の空調機が吸気して冷却した後に,壁面に向かって排出。この冷気を吸引することでサーバを冷やす仕組みだ。暖気が流れる空間(ホット・アイル)と冷気が流れる空間(コールド・アイル)を分けることで冷却効率を高めている。基本モジュールは,最小構成の場合で6.3×3.6mのスペースに19インチのラック型サーバと空調機を各2台,最大構成の場合は6.3×10mのスペースにそれぞれ16台を内蔵する。また,サーバの背面に「水冷リアドアクールセーバー」を取り付け,排熱を水冷機器で直接冷やすためのオプションも備える。

 ラック型の空調機や水冷リアドアは,同データセンタのために新たに開発したもの。同空調機のCOP(消費電力当たりの冷却能力)は,一般的な空調機の約1.5倍だという。また,データセンターの外部に空調機を設置する必要がないなど,サーバラックや空調機,水冷リアドアなどをひとまとめで導入するため,センタの構築が容易だとしている。なお,サーバは日立製品でなくても対応する。国内だけでなく,環境意識の高い欧州などグローバルに販売していく考えで,今後3年で100億円の売り上げを目指す。

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