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 米Texas Instruments Inc.(TI社)は,大量生産時には部品コストを1ドルに抑えられるMCU「MSP430FE42x2 MCUシリーズ」を発表した(発表資料)。電子メータの実装に有効である。ワンチップに必要とされるほとんどの機能を統合しており,かつ低消費電力であるのが特徴。このため,例えばTIの「TPS78230」の様な単純な電圧レギュレータだけを加えるだけで,システムができる。

 MSP430FE42x2は,MSP430CPUに加えて,ESP(Embedded Signal Processor),2チャネルの独立した高精度Σ-Δ型AD変換器,プログラマブルアンプ,温度センサなどを搭載する。MSP430CPUはアプリケーションの実行や通信を行うほか,拡張されたウォッチドックタイマー,電圧低下保護機能,及び供給電圧監視機能などを持つ。ESPはダイナミック電流を0.1%の精度で測定可能である。そのほかにも128セグメントのLCDドライバ,3チャネルの16ビットPWMタイマー,シリアルポート,リアルタイムクロックが搭載されており,電子メータの実装に必要な機能がすべて網羅されている。

 MSP430FE42x2は,3V単一電源で動作し,CPUとESPが稼動中の場合でも消費電力は2.5mAに過ぎない。外部電源がダウンした場合,スタンバイモードで稼動でき,この場合の消費電力はリアルタイムクロックを動かした場合でも1.1μAに過ぎない。これは電子メータに搭載した場合,10~20年のバッテリ寿命を可能にする。

 MSP430FE42x2は64ピンのLQFPパッケージで提供される。最大32Kバイトのフラッシュメモリを搭載し,既に出荷可能な状況となっている。