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新工場の完成予想図
新工場の完成予想図
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 大日本印刷は,同社の泉崎工場(福島県西白河郡)内に太陽電池用のバックシートと充填材を製造する新工場を建設した(発表資料)。2009年1月から生産を開始し,2009年夏までに順次生産能力を拡大する。最終的には,現在の約3倍に当たる,年間1GWの発電量に相当する太陽電池部材の生産能力を目指す。投資金額は50億円。建設面積は1万3802m2で,延べ床面積は1万4301m2

 新工場で生産する太陽電池向けバックシートは,PETフィルムの表面改質やフッ素樹脂コーティング,接着技術などによって,耐候性を高めたもの。フッ素フィルムと張り合わせた製品に比べて低価格化が可能という。太陽電池向け充填剤は,オレフィン樹脂を基材としており,太陽電池の劣化を防止する水蒸気バリア性に優れるほか,材料技術や多層共押出技術によって,高反射性などの機能を付与できるとする。さらに,バックシートと充填材を組み合わせて最適化した製品の供給も可能という。

 加えて,同社は2009年1月,太陽電池事業の営業,開発,製造を一貫体制とした「エネルギーシステム事業部」を設立した。太陽電池事業の強化・拡大を狙う。専門の事業部を立ち上げることで,技術開発のスピード・アップとサービスの充実を図るという。これまでは,太陽電池関連の事業を複数の部門で担当していた。

 大日本印刷は,日本や欧米,アジアなどでの積極的な販促によって,2008年度の太陽電池事業の売上高を30億円,2010年度の売上高を約120億円と見込む。需要拡大に合わせて,新しい生産ラインを導入することも検討しているとする。