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学会会場
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 米IBM Corp.は,塗布で形成したCIGS(Cu,In,Ga,Se)型太陽電池で,変換効率12.8%を実現した。インドのコルカタで開催中の学会「18th International Photovoltaic Science and Engineering Conference & Exhibition」で発表した(講演タイトル:SPIN COATING OF DEVICE-QUALITY CIGS FILMS USING A HYDRAZINE-BASED APPROACH)。

 IBMは東京応化工業と共同で,CIGS型太陽電池の製造プロセス技術の開発を進めている。変換効率15%のCIGS太陽電池モジュールを,常圧下で量産するプロセスの確立が目標である。

 今回の発表でIBMは,塗布で形成した開口面積が異なる2種類の試作モジュールの結果を示した。このうち,面積が0.45cm2のモジュールで,変換効率12.8%を達成した。短絡電流は28.2mA/cm2で開放電圧は0.63V,曲線因子は71.5%だった。面積が1.1cm2のモジュールの変換効率は11.6%である。

 厚さが1400nm程度のCIGS層を,10回に分けて塗布している。塗布ごとに短時間の熱処理をして,10回目にやや長く熱処理をした。熱処理温度は500℃前後である。発表では,500℃以下の熱処理温度でもO2処理を加えることで特性を高められる結果を示したが,12.8%を実現した製造条件の詳細は明らかにしなかった。