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 米Apple Inc.は,2009年会計年度の第1四半期(2008年9月~12月)の決算を発表した(発表資料)。同四半期の売上高は101億6700万米ドルで,前年同期と比べ6%増加した。2009年第1四半期の純利益は16億500万米ドルで,前年同期比2%増加となる。Apple社によれば,この売上高と純利益は,同社史上最高の数値という。業界アナリストとの電話会議の中で,同社のSenior Vice President and Chief Financial OfficerであるPeter Oppenheimer氏は「今回の四半期では,iPodの売り上げ台数も史上最高を記録した。売上高も,以前の見通しの最高額をさらに上回った」としている。2009年会計年度第2四半期(2009年1月~3月)の売上高は,76億~80億米ドルの間になると同氏は予測する。

 iPodの出荷台数は2272万7000台で,前年同期比3%増となった。だが,iPodによる売上高は33億7100万米ドルで,これは前年同期比で16%の減少である。同社のパソコン「Macintosh」の出荷台数は252万4000台で,前年同期比9%増となった。「米IDC社によると同期間にパソコン市場全体が縮小していた。そのような市場環境の中で,我々のパソコン製品の出荷台数が伸びたことは,誇りに思っている」(Oppenheimer氏)。ノート・パソコンの出荷台数は179万6000台で,デスクトップ・パソコンの出荷台数は72万8000台であった。Apple社によると,パソコン全体に占めるノート・パソコンの比率は,同社史上最高記録となったという。

 iPhoneの出荷台数は436万3000台で,前年同期比88%増となったが,前期の689万2000台の出荷と比べると,37%の減少となった。なお,前期の2008年7月には,新型「iPhone 3G」を発表していた。同社によると,今四半期内にオンライン店舗「App Store」が扱うアプリケーションが1万5000種類を超えており,累計5億本のアプリケーション・ソフトウエアがダウンロードされたという。ただし同社は,そのうちの有料アプリケーションと無料アプリケーションの割合は公開していない。

将来の計画も

 通常Apple社は,将来の投資計画などについて,あまり言及しない。ところが今回の電話会議においては,Oppenheimer氏が「以前の不景気時(ネット・バブルが崩壊した当時)と同様に,我々の製品戦略に投資を続けるつもりだ」と発言した。同社のChief Operating OfficerであるTim Cook氏は,この戦略について多少コメントした。まず,同社のセットトップ・ボックス製品「Apple TV」に関して,同氏はこの製品がまだ「趣味の範囲に過ぎない」と評価されているとの,現状認識を示した。「しかし,我々はApple TVの可能性を信じており,投資を続ける予定だ」(Cook氏)という。

 Cook氏は低価格ノート・パソコン「ネットブック」市場に対する考えを明らかにした。同氏は,こうした製品群の小型キーボードやディスプレイ,マイクロプロセサなどにおいては,性能面がまだ十分でないと指摘した。Cook氏は「この分野の製品に対して,我々もアイデアは持っている」(同氏)と語った。この発言から,Apple社がネットブック製品を発売する可能性があるとみることができる。