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 米Google Inc.は,2008年会計年度の第4四半期(2008年10月~12月)と2008年会計年度(2008年1月~12月)の決算を発表した(発表資料)。第4四半期の売上高は57億90万米ドルで,前年同期と比べ18%増加した。同四半期の純利益は3億8244万米ドルで,前年同期比68%の減少となる。2008年通期の売上高は217億955万米ドルで,前年比31%増である。2008年通期の純利益は42億2685万米ドルで,前年比1%増となる。

 業界アナリストとの電話会議の中で,Google社のCEOであるEric Schmidt氏は「第4四半期には,多くの事業分野で,我々の売上高は増加している。不景気の影響を考慮しても弊社は健康的な企業である」としている。第4四半期内にGoogle社がオンライン・サービス事業者の米AOL LLCや無線ブロードバンド・サービス事業者である米Clearwire Corp.などの企業に投資した分の価値が10億9000万米ドル程度減少しており,これが純利益にマイナスの影響を与えた。Google社のSchmidt氏は,AOL社やClearwire社への投資について「今でも両社への投資が弊社にとって有益だと思っているし,今後も我々の戦略の一部として続けていくつもり」と説明した。

 Google社は,携帯電話機向け事業に関する個別の売上高を公表しなかった。同社によると, Androidソフトウエアを搭載した携帯電話機向けのオンライン店舗「Android Market」内の無料アプリケーションが800種類を超えたことを明らかにした。2008年にはAndroid搭載の携帯電話機が「T-Mobile G1」しか登場しなかったが,2009年はAndroid搭載機種が増えると期待しているという。米携帯電話事業者大手のVerizon Wireless社は,同社の携帯電話機上の検索パートナーを米Microsoft Corp.にすると2009年1月に発表した。電話会議で,Google社のSenior Vice President, Product ManagementであるJonathan Rosenberg氏は,今後特に米国市場でフルブラウザーを搭載したスマートフォンが普及すると主張した。フルブラウザー搭載の電話機であればユーザーが簡単に自分の好みの検索エンジンを選択できるから「こうした取引の依存性が今後減ると思う」(同氏)と語った。

コスト管理に注目

 不景気の中で業界が注目するGoogle社のコスト管理について,同社のSchmidt氏は,「適切なコスト管理ができたと思う」とした。例えば,2009年1月中に同社が地理情報サービス「Dodgeball」やWeb情報を保存するWebサービス「Google Notebook」などの製品開発を中止したことを明らかにした。同社は,製品開発に必要なリソースとその製品の効果を比較した結果,「DodgeballとGoogle Notebookは,我々が享受できる利益に比べて,必要なリソースは多すぎると判断した」(Rosenberg氏)。

 その他,同社は,適切な数の社員採用やオフィス・ビル数の削減,サーバーや帯域幅などの負担の効率化なども考えているという。しかし,Google社はまだ今後の成長のために同社のリソースを集中投入し続けることを宣言した。「一時的な損害はあるが,私の時間の90%は未来のチャンスに目を向けている」(同社,Senior Vice President & Chief Financial OfficerのPatrick Pichette氏)。