PR
4/1朝まで
どなたでも有料記事が読み放題「無料開放デー」開催中!
[画像のクリックで拡大表示]

 日鉱金属は、同社の磯原工場に、年間300tの生産能力がある車載用Liイオン2次電池用正極材の製造設備を建設する。製造設備の稼働は2009年6月を予定しており、稼働後は、電池メーカーによる量産ライン認定を経てCo系正極材の供給を開始する予定。

 同社が独自に開発した湿式の製造方法により、正極材の中で全ての構成元素を同時に析出させるとともに、nmオーダーで分散性、均質性を制御できる製造プロセスを確立した。これにより高い均質性を実現し、既存の正極材を採用したものに比べて寿命を20~30%伸ばした。

 正極材内の異物は、充放電に際して溶解、析出を繰り返し、電池内で短絡を起こす原因になる。外部からの異物混入を制御するため、同社は一環製造プロセスを採用した。この結果、正極材料中の不純物濃度を従来の1/5程度まで低減、安全性を向上させた。

 同社がこれまで半導体材料の開発・製造で培った分析技術を駆使し、品質の安定性を高めた。具体的には、分析技術により高いレベルで不純物を管理できるようにし、不純物濃度を低減し、電池の長寿命と安全性を安定的に実現する。

 現在、同社の環境リサイクル事業部と共同し、循環型原料調達システムを構築している。これは、環境リサイクル事業部のネットワークと技術を活用し、使用済みLiイオン2次電池を市場から収集したうえで、正極材の原料となる金属を効率的に回収し再利用するシステムである。このシステムにより、正極材原料の安定的な確保を目指す。

 同社は、今般の設備建設をLiイオン2次電池の需要拡大に対応して正極材を安定的に供給するための第一次投資と位置づけている。同工場内には、生産能力をさらに増強するための土地を既に確保した。

この記事を英語で読む