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 韓国Displaybank Co., Ltd.は,中国でテレビ用液晶モジュールの価格が2009年1月に下げ止まり,26型および32型のテレビ用液晶パネルが不足しているとの調査結果を発表した(発表資料)。

中国のテレビ用液晶モジュールの価格(単位:米ドル)
中国のテレビ用液晶モジュールの価格(単位:米ドル) (画像のクリックで拡大)

 主な要因は,2008年末に中国政府が発表した「農業従事者に対する家電の購入補助金支援政策」とする。この発表を受けて,中国市場で,26型と32型の液晶テレビの需要が大きく伸びたことが効いたという。

中国の現地メーカーの液晶テレビの価格(単位:元)
中国の現地メーカーの液晶テレビの価格(単位:元) (画像のクリックで拡大)

 さらに,中国の農村部におけるテレビ市場の成長は,価格競争力と独自の流通網を持つ中国の現地メーカーのシェア拡大につながった。Displaybank社によれば,2008年第3四半期の現地メーカーのシェアは56%だったという。中国向けのテレビ用液晶モジュールの価格は現在,32型のHDTV対応品が140~160米ドル,40型および42型のいわゆる「フルHD」対応品が320~340米ドル。現地メーカーが生産している,32型の液晶テレビの販売価格は,2490~2999元(約360~435米ドル)である。一方,米国でBlack Friday期間に販売された32型の液晶テレビの平均販売価格は399.99~599.99米ドル。「中国メーカーの液晶テレビの価格競争力が高まっている」とDisplaybank社は分析している。

 Displaybank社は,今回の価格下げ止まりと26型および32型パネルの不足によって,中国の液晶パネルの価格が上昇に転じる見方が出てきたと説明する。ただし,このような現象は液晶パネル工場の稼働率の調整によるもので,再び稼働率が上昇してくると供給過剰に陥る可能性が高いという。現在,韓国と台湾のパネル・メーカーは,テレビ用液晶パネルの製造ラインを保有していない中国メーカーに向けて,積極的な営業活動を展開している。「中国メーカーからの受注獲得に向けて,価格競争はさらに激化しており,パネル価格の本格的な上昇は困難」とDisplaybank社は予測する。