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 日立金属は2009年2月中旬,ベトナムの顧客向けに熱処理サービスの提供を開始する。工具鋼の需要拡大が予想されるベトナムでサービス体制を充実させることにより,事業を拡大する狙いだ。

 同社によると,ベトナムでの工具鋼の需要は,世界的な景気の急減速の影響を受けて調整局面にある。しかし,中・長期的には若年層を中心とした購買意欲の高まり,中国からの製造業移転などによって二輪車や電子部品の現地生産が増え,それに伴って工具鋼の需要拡大が見込めるとしている。

 そこで同社は,ベトナムの販売代理店であるPro-Vision社が熱処理炉を新設し,ハノイ地区を中心とする顧客向けに熱処理サービスを開始するのに合わせて,熱処理サービスの提供を決めた。日立金属は,Pro-Vision社に営業員と熱処理の専門技術者を派遣し,熱処理サービスを支援する。同サービスの開始により,顧客のニーズに合ったきめ細かい対応と納期の短縮が可能になるという。

 Pro-Vision社が新設するのは真空熱処理路とサブゼロ炉で,600×600×900mmの工具鋼を処理できる。処理能力は30t/月。3年以内に20t/月の販売を目指す。日立金属は今後,熱処理設備や機械加工設備の増強も計画しており,さらなる事業の拡大を図る。