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石川金属が展示した,今回のリサイクル技術の説明パネル
石川金属が展示した,今回のリサイクル技術の説明パネル
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廃棄されたはんだペースト(左)と,今回の技術でリサイクルしたはんだ金属の粉末(右)
廃棄されたはんだペースト(左)と,今回の技術でリサイクルしたはんだ金属の粉末(右)
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 東北大学と石川金属は,はんだペースト(リフロー用はんだ)を洗浄処理によってリサイクルする技術を確立した。2009年1月28~30日に東京ビッグサイトで開催されている「第38回 インターネプコン・ジャパン」において,石川金属がこの技術に関するパネル展示を行った。

 はんだペーストは,容器から取り出して数時間経つと,フラックスが揮発して粘性が高まり,使えなくなる。このため,機器メーカーの生産拠点などでは,多くのはんだペーストを廃棄しなければならないのが現状である。

 これまでは一般に,廃棄されたはんだペーストは精錬会社などに集められ,加熱・溶融処理によってはんだ金属のインゴットを回収していた。これに対して今回の技術は,加熱・溶融という工程を利用せず,洗浄によってはんだ金属を回収する。このため,「エネルギー投入量が少なく,温暖化ガスや有害ガスの発生を少なくできる」(東北大学)のが特徴だ。

 廃棄されたはんだペーストを,有機溶媒を用いて数回洗浄することで,はんだ金属の粒子とフラックスをそれぞれ分離,回収できるという。処理に用いる有機溶媒もリサイクル可能とする。「回収率は,有機溶媒が95%,その他はほぼ100%」(東北大学)。利用する有機溶媒は非公開とした。

 現在,この技術による大規模リサイクルを可能にする処理装置を,石川金属が開発しているという。まずは自社で導入を進めるのか,あるいは装置を積極的に外販していくのかなどについては,現在検討中とする。