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 「FPD市場は,2008年後半から2009年前半にかけて大きく落ち込んだが,2009年後半には再び上昇する」。米DisplaySearch社上級副社長日本代表の田村喜男氏は,「第16回ディスプレイサーチフォーラム」(2009年1月28~29日開催)のオープニング・セッションで述べた。また同氏はフォーラムの最後に,「現在のFPD市場失速に対して,過度の引き締めを行っていると,次の上昇気流が来た時に乗り遅れる恐れがある」と,悲観的な意見が渦巻く現在の状況を戒めた。

米国の2008年末商戦は,大手ブランドの超低価格化攻勢で期待以上の販売量

 「米国の2008年の年末商戦の結果は,大手ブランドによる超低価格に押し上げられて,期待以上だった。しかし,その反動で,2009年に入ってからの消費は低迷している」(同社上級副社長の松野智吏氏)。この結果,2009年前半の市場は,厳しい状況が続く。「2009年のディスプレイ市場規模は,前年比-18%と過去最大の減少幅になる。ただし,この値は,2009年前半の落ち込みのためであり,2009年後半から2010年に向けて上向いていく」(田村氏)とした。

パネル・メーカーの生産ラインの稼働率も上向く

 2008年第4四半期~2009年第1四半期のパネル・メーカー生産ラインの稼働率は,平均で60~65%で,過去最低だった2001年第1四半期の75%をも下回った。中でも台湾メーカー,中国メーカーのライン稼働率が25~50%と大きく落ち込んでいる。この結果,パネル・メーカーの利益率は,平均-30%と,ITバブル崩壊後の最低値(約-20%)をも下回っている。

 その一方で,在庫調整も進み,パネル・メーカーにおける在庫はほぼなくなり,今後は生産ライン稼働率も上向くと予想する。ただし,「まだしばらく市場が弱含みであるため,増産によって,再び市場が軟化するといった凸凹の状況を経ながら,徐々に上昇していく」(田村氏)と分析した。