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 京セラの2008年度第3四半期(2008年4月1日~9月30日)の決算は,連結売上高が前年同期比6.6%減の9025億7700万円,連結営業利益が同38.9%減の672億5700万円の減収減益となった。金融危機や需要減退,製品価格の低下といった影響で,太陽電池事業を除くほとんどの事業セグメントで減収減益となっている。2008年度通期の業績見通しも,2008年10月に続いて再度下方修正した。売上高は2008年10月時予想の1兆2400億円から1兆1200億円へ,営業利益は740億円から250億円へと引き下げた。

 部品事業は,太陽電池事業以外はすべて減収減益。特に半導体産業や自動車産業の低迷が大きく影響したファインセラミック部品関連事業や,携帯電話端末やパソコンなどの需要減退,円高が響いた電子デバイス関連事業の落ち込みが大きい。一方,太陽電池関連事業を含むファインセラミック応用品関連事業では,円高というマイナス要因はあったものの欧米諸国の旺盛な需要を受けた生産量の増大によって増収増益となった。

 携帯電話端末の事業を含む通信機器関連事業は,売上高は前年同期に比べて横ばいだったものの,国内市場での単価の高い端末の売り上げが減ったことや海外での端末の価格下落などによって,前年同期の31億円の黒字から107億円の赤字へと転じた。

 「情勢は非常に厳しく,需要の底も見えない。今後,設備投資の見直しも含めた経費削減を図る」(同社執行役員 経営管理本部長の満田正和氏)。既に役員や部長級の管理職の賃金カットなどを始めているという。また,残業や休日出勤の抑制などで生産調整も図っている。一方,雇用については,原則として正社員のみなので人員削減は考えていないとした。近年グループ会社となった企業に一部派遣社員などがいるが,今後正社員に切り替えていくという。