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決算説明するNECエレクトロニクス 代表取締役社長の中島俊雄氏
決算説明するNECエレクトロニクス 代表取締役社長の中島俊雄氏
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 NECエレクトロニクスは2009年1月29日,2008年度第3四半期(2008年10~12月期)の決算を発表した(ニュース・リリース)。売上高は四半期ベースで過去最低となる1273億円,営業損益は162億円の赤字に陥った。第4四半期(2009年1~3月期)はさらに業績が悪化する見込みであることから,通期の営業損益見通しを550億円の赤字に下方修正した。2008年10月の時点では10億円の営業黒字を予想していた。通期の売上高も前回予想の6600億円から5550億円に下方修正している。

 今回発表した第3四半期の半導体売上高は,対前年同期比25%減の1227億円だった。製品別の内訳は,SoCが同13%減の557億円,マイコンが同30%減の313億円,個別半導体が同35%減の357億円となっている。SoCの落ち込みが比較的緩やかだったのは,ゲーム機向けのSoCが堅調に推移したためとする。

 第4四半期の半導体売上高は,対前年同期比43%減の約890億円を見込む。製品別には,SoCが同20%強減,マイコンが同40%強減,個別半導体が同60%強減となっている。ゲーム機向けSoCを除くほぼすべての製品で減収が予想され,第4四半期の工場稼働率は50%に低下する見込みである。なお,第4四半期の前提為替レートは1米ドル90円,1ユーロ125円としている。

 業績悪化を受け,同社は今後2年間で800億円の固定費削減を目指す経営施策を打ち出した。2009年度中に600億円,2010年度中に200億円の固定費を削減し,2010年度の損益分岐点を約5000億円に引き下げる計画である。

 2009年度に削減する固定費600億円の内訳は,(1)生産関連固定費が約300億円,(2)研究開発費が約200億円,(3)その他会社費用が約100億円となっている。(1)では派遣従業員を約1200人削減するほか,2009年度の設備投資を400億円以下に抑制する。(2)ではROI精査による開発品目の削減,(3)では取締役や管理職の報酬カットを実施する。

 2010年度に向けては,生産体制の再編を加速する。米国ローズビルにあるNECエレクトロニクス・アメリカの6インチ・ラインを2010年3月に閉鎖することを新たに決めたほか,NECセミコンダクターズ九州・山口 九州川尻工場の6インチ・ラインの閉鎖時期を2010年3月と従来に比べて半年前倒しした。中国の首鋼NECエレクトロニクスの6インチ・ラインは2009年度上期中の売却を検討している。このほか,NECセミコンダクターズ山形の200mmラインは2008年11月,相模原の300mm試作ラインは2008年12月にそれぞれ閉鎖した。