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 LEDバックライトは,CCFLバックライトとのコスト差を一気に縮めた――。

 米DisplaySearch社は都内で開催した「第16回ディスプレイサーチフォーラム」において,ノート・パソコンなどに向けたLEDを光源に使うバックライトの部材コストが大きく低下し,冷陰極蛍光管(CCFL)を使う一般的なバックライトとのコスト差を急速に縮めていることを明らかにした。これにより,2009年からノート・パソコンにおけるLEDバックライトの採用例は大幅に増え,出荷されるノート・パソコンに占めるLEDバックライト採用品の割合は2008年の6%から2009年に39%,2010年に68%にまで高まるとみる。

 米DisplaySearch社の調査によれば, 13.3型ワイド品向けの安価なLEDバックライトの場合,CCFLバックライトとのコスト差は2008年第4四半期で3.4米ドル。この差が,2009年同期に2.0米ドル,2010年同期に1.2米ドルに縮まる。15.4型ワイド品の場合では,2008年同期のコスト差が4.8米ドル,2009年同期に3.3米ドル,2010年同期に2.3米ドルに縮小する。2009~2010年のコスト差の水準になれば,機器コスト全体で吸収できるレベルに達するとみる。

トップビュー・タイプが普及を加速


 ここまでコスト差が縮まるのは,実装面に対して正面方向に光を出射するトップビュー・タイプの白色LEDをバックライト光源に使うためであるとDisplaySearch社は説明した。これまでノート・パソコンなどのLEDバックライトには,実装面に対して側面方向に光を出射するサイドビュー・タイプの白色LEDを使ってきた。サイドビュー・タイプはパッケージの耐熱設計の難しさから老舗のLEDメーカーからの供給に限られ,価格が高止まりしていたという。これに対してトップビュー・タイプは技術的な障壁が低く,台湾を中心に新興LEDメーカーも生産に乗り出しているために価格競争が激しい。このため,2008年第4四半期ではサイドビュー・タイプが0.19米ドルなのに対し,トップビュー・タイプは0.08米ドルと半分以下とする。LEDバックライトでは白色LEDを13.3型では50個前後使うので,その個数差だけLEDバックライトのコスト差は広がる。

 トップビュー・タイプは発光面が広くなるためにサイドビュー・タイプよりもバックライトは厚くなるものの,CCFLバックライトと同程度の厚さには収まるという。このため,CCFLバックライトから光源(CCFL)を抜き,その代わりにトップビュー・タイプの白色LEDアレイ(白色LEDを1列に並べたもの)を入れ,光学部品を変えずにLEDバックライトを構成できるメリットがある。なお,サイドビュー・タイプのLEDバックライトとトップビュー・タイプのLEDバックライトのコスト差は13.3型ワイド向けの場合,2008年第4四半期で15.4米ドル,2009年同期で11.6米ドル,2010年同期で9.2米ドルもあるという。