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LLNLが現在導入中のDawn
LLNLが現在導入中のDawn
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 米国の国立研究所であるLawrence Livermore National Laboratory(LLNL)は,米IBM Corp.の高性能コンピュータ(HPC)システム「BlueGene」の次世代製品を大小2システム導入すると発表した。大型のシステムは,浮動小数点演算速度が20ペタ(P)FLOPSである。20PFLOPSという演算速度は,現時点の世界最速のHPCの演算速度の15倍超という速さ。人間の脳の「演算速度」も20PFLOPS相当と言われており,HPC関係者の目標の一つになっていた。

 LLNLが導入するのは,IBM社が「BlueGene/P」と呼ぶ500テラ(T)FLOPSのHPCシステム「Dawn」と,Dawnのアーキテクチャを基に演算速度を20PFLOPSまで高速化した「Sequoia」である。LLNLは既にDawnの導入を進めており,2009年3月末までには完了する予定である。Sequoiaの導入は,2011年に開始し,2012年に完了するという。

 Sequoiaは,45nm世代のプロセス技術で製造した16コア前後のプロセサ約9万8000個を96台のラックに搭載する構成を採る。占有面積は318m2で,演算速度の速さに対して非常に小さい。

 DawnやSequoiaという名前は,米エネルギー省傘下の機関National Nuclear Security Administration(NNSA)が立てた,核兵器の安全な保管を図るための大規模シミュレーション計画「Project Sequoia」に基づく。LLNLはNNSAの研究所である。