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 日本経済新聞は1999年9月16日付の夕刊(日経のWebサイト)で,NECと三菱電機が,2000年初めにも,液晶関連の事業のために共同で出資し,新会社を設立する模様であると報じた。

 1999年第1四半期のTFTパネルの生産枚数では,NECが5位の月産16万7000枚,三菱電機が85%の株式を所有するアドバンスト・ディスプレイが9位の月産6万枚である(日経マーケットアクセス調べ)。もし2社のパネル生産部門が統合すれば,生産量250万枚の韓国Samusung Electronics Co,Ltd.に次ぐ月産227万枚という世界2位の液晶パネル・メーカが誕生することになる。国内ではシャープを抜き,1位になる。

 NECは,1999年9月9日に,NEC鹿児島と共同で約100億円を投じ,14インチ型換算で月産2万5000枚のTFT液晶パネルの新生産ラインを2000年4月から稼働させると発表したばかり(発表資料)。従来NECから液晶パネルの供給を受け,液晶モニタを生産していたNECホームエレクトロニスは解体し,NECは新会社に液晶パネルを供給すると見られる。三菱電機側も動きが激しい。1999年9月14日には,アドバンスト・ディスプレイに15%の出資を行なっていた旭硝子が,株式を全額三菱電機に譲渡すると発表したばかりであ(発表資料)。今後は,NECと三菱電機が新会社に部品を供給し,液晶モニタの完成品を両社のブランドで発売すると見られる。

 なお,統合についての両社からの公式な発表はまだない。「モニタ事業の協業の可能性についてNECと話し合いを持っているが,液晶パネルについては無関係であり,新会社設立については決まっていない」(三菱電機広報部),「三菱電機と話し合っていることは事実だが,詳細を公表できる段階ではない」(NEC広報)という。(畑 陽一郎)