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 松下電器産業は,2000年春に発売を予定している携帯型音楽プレーヤについて,再生する音楽データの形式を独自仕様に一本化する方針を固めた。今夏に音楽プレーヤへの参入を明らかにした三洋電機や東芝は,急速に広がりつつある「MP3」を含む複数の音楽データ形式に対応する予定だが,松下は独自形式を採用し,その仕様の楽曲データを携帯プレーヤで再生できるようにする。

 松下は99年中に米国でWebサイトを使った楽曲データの配信実験を開始し,2000年4月には携帯型プレーヤを発売する。同社によれば,「音楽配信と携帯プレーヤは,技術的にはすでに実現できており,関係者にデモも見せている」 (河邊剛紀・Matsushita Electric Corporation of America会長兼松下電器産業取締役)という。東芝と三洋電機が音楽データの形式に依存しない携帯型プレーヤを提供しようとしているのに対し,松下は独自形式を推し進める計画だ。

 松下は「携帯プレーヤで再生できる楽曲の形式を絞り込むことにリスクはある」(河邊氏)としながらも,強気で独自仕様のプレーヤを開発する考えだ。 この背景には,大手レコード会社の米Universal Music Group,米BMG Entertainmentとの提携という強みがある。提携によりUniversal Music GroupとBMG Entertainmentは,所属アーティストの楽曲を松下が推進する仕様で提供することになっており,松下はプレーヤ上で再生するコンテンツを確保しているのだ。(小川 計介=ニュース編集部)